11月30日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金鯱 34勝61敗7分 0.358 古谷倉之助
0 2 1 0 0 1 0 0 X 4 ライオン 24勝73敗4分 0.247 近藤久
勝利投手 近藤久 9勝20敗
敗戦投手 古谷倉之助 9勝18敗
二塁打 (金)上野
本塁打 (金)坪内 1号
勝利打点 坪内道則 3
近藤久、最後の勝利
ライオンは2回、一死後前田諭治がストレートの四球で出塁、近藤久の三前バントが内野安打となって一死二塁、トップに返り坪内道則の左前タイムリーで1点を先制、鬼頭政一が四球を選んで一死満塁、野村高義の二ゴロの間に三走近藤が還って2-0とする。
ライオンは3回、二死後前田が左前打で出塁、レフト黒澤俊夫が逸らす間に前田は二進、近藤の二ゴロをセカンド五味芳夫が失する間に前田が還って3-0とする。
ライオンは6回、一死後坪内がレフトにホームランを放って4-0とする。
近藤久は初回、一死後室脇正信に中前打を許すが森田実を遊ゴロ、黒澤を二ゴロに打ち取る。
近藤は2回、先頭の上野義秋に四球を与え、一死後古谷倉之助に右前打を許すが柴田多摩男を中飛、五味を投ゴロに打ち取る。
近藤は4回、先頭の上野に左前打を打たれ、一死後古谷に四球を与えて一二塁とするが柴田を三ゴロ併殺に打ち取る。得意のスクリューボールでしょうか。
近藤は6回、二死後上野に左中間に運ばれ二塁打とするが倉本信護を右飛に打ち取る。
近藤は8回、二死後黒澤に三塁内野安打を許すが上野を三ゴロに打ち取る。
近藤久は最終回の金鯱の攻撃を遊ゴロ、二飛、三振の三者凡退に抑えて5安打4四球5三振、今季6度目の完封で9勝目をあげる。
昭和11年からプロに在籍している近藤久は今季限りでプロの世界を去ることとなる。恐らく応召でしょう。昭和11年には勝星がないので、当ブログは近藤が記録した昭和12年以降の33勝、10完封を全てお伝えしてきました。当ブログに欠かせない名物投手でした。近藤は愛知県の名門・名古屋商業の出身です。当ブログでは近藤の投手人生を同校の後輩となる城山三郎の代表作である「粗にして野だが卑ではない」と表現させいただきました(2013年3月9日付けブログ「15年 南海vsライオン 10回戦 」参照)。
*近藤久は今季6度目の完封で9勝目、プロ生活最後の勝利を飾る。
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