松井の夏が終わりました。明暗を分けた1球は初回、1点を先制してなお一死一三塁で迎えた松井の第一打席、ワンストライクからの2球目を引っ張って飛距離は十分でしたがポールの右に切れました。あれが入っていれば桐光学園が準決勝に進出していたでしょう。
昨夜の④では2回まで見た段階で「ストレートが高目に浮いている。まだ立ち上がりだからでしょうが。」と書かせていただきました。4回、高浜に打たれた同点ホームランはチェンジアップが落ちずに絶好のホームランボールとなったものを捕えられました。7回、浅間に打たれたストレートは高目の失投、コーナーに決まっていればあの高さでも打ち取れたでしょうが、ボール一つ中に入ったところを見逃さなかった浅間に狙い打たれました。春の関東大会の花咲徳栄戦で打たれた2本の二塁打も高めの失投でした。
伏線となったのは背番号17の九番根本の打席でした。根本はグリップを離して構えるいかにも粘り強そうなタイプ、ツーツーからの松井が決めに行ったインストレートを強振してレフトにファウルした時点で勝負あったという感じでした。6球目のスライダーが高目に抜けてツースリーからの7球目は一塁へのポップフライ、一塁手が手を上げて二塁手がカバーに回ったところで一塁手がベースに走ってしまいました。白球は内野にポトリと落ちて内野安打、お見合いに見えたかもしれませんが経緯は前述のとおりです。
松井はこの1年、トーナメント用のピッチングを続けてきました。昨年の活躍から、今年は甲子園制覇しか目標が無くなってしまったことに起因しています。その一つがチェンジアップにあった訳ですが、それがアダとなりました。プロでは連投はないので、本来のピッチングを見せてくれると考えます。多少高目に浮いてもコーナーに決まれば打てないので微妙なコントロールを磨くことです。左ピッチャーのくせに牽制が下手なので足でかき回される可能性が高い。
ともあれ、あのスライダーの魅力には勝てません。当ブログのドラフト1位候補は桐光学園の松井、2位候補は東海大甲府の渡邉諒で変わりません。
横浜の2年生高浜はロッテの高浜の弟で2014年ドラフト上位候補です。既にプロ並みのスウィングと見ているのは当ブログだけではないでしょう。同じく2年生の浅間も二番打者とは言え1年生の昨年、神奈川予選で2ホームランを放っている好打者で、ドラフトされてもおかしくはありません。「ドラフトへの道 2014」も乞うご期待(笑)。
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