ロイ・ハラデーのナショナル・リーグサイ・ヤング賞受賞が濃厚となってきました。今年の最大の特徴は奪三振数が多いことであり、ティム・リンスカムの三年連続奪三振王を阻む可能性があります。リンスカム、ハラデーによる奪三振王争いはまさに一騎討ちの様相を呈してきました。
現在地上最強軍であるフィラデルフィア・フィリーズのポスト・シーズン進出はまず間違いないところ、サンフランシスコ・ジャイアンツにも十分可能性があります(現在西地区トップ)。ワイルド・カード争いは東地区2位のアトランタ・ブレーブスと西地区のジャイアンツかサンディエゴ・パドレスとのワンデー・プレイオフの可能性が高まってきました。その前に西地区のワンデー・プレイオフまでありそうです。中地区のシンシナチ・レッズと四チームが勝ち数で並ぶ可能性があり(9月24日現在、ブレーブス・レッズ・ジャイアンツが86勝、パドレスが85勝)、82勝のコロラド・ロッキーズの粘り次第では五チームが並ぶ可能性まであり、デビジョン・シリーズの組み合わせをどうやって決めるのか訳が分からない状況になってきました。
と言うことで組み合わせはまだ分かりませんが、ポスト・シーズンまで一騎打ちが持ち越される可能性があります。
ハラデーとリンスカムによるサイ・ヤング賞争いが一騎討ちになるとの前提で始まった当シリーズですが、予想ははずれましたがはるかに面白い展開となってきました。
ウバルト・ヒメネスが4月、5月と二ヶ月連続月間MVPを受賞する中、終始一貫してロイ・ハラデー本命説を唱え続けてきましたが(過去シリーズ参照)、いよいよ2003年以来二度目の受賞が濃厚となってきました。両リーグでの受賞はゲイロード・ペリー、ペドロ・マルチネス、ランディ・ジョンソン、ロジャー・クレメンス以来五人目となり、7年ぶりという一度目との間隔の長さではトム・グラビン以来となります。昨年もアメリカン・リーグでザック・グレインキーと競り合いましたが、トロントのファンが「Cy Back」のプラカードを手に応援していたシーンを思い出します。
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