2010年9月10日金曜日

12年秋 名古屋vsイーグルス 3回戦

9月25日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 2 1 2 0 1 2 0 0  1  9  名古屋         6勝7敗2分  0.462  森井茂 田中実
0 0 0 2 0 0 4 2 0  0  8  イーグルス   7勝8敗        0.467  藤野文三郎 石井秋雄 斎藤正寿 畑福俊英


勝利投手 田中実   2勝0敗
敗戦投手 畑福俊英 5勝6敗


二塁打 (名)芳賀、石丸、石田、小島 (イ)高橋
本塁打 (名)石丸 1号


隠れた名勝負


 名古屋は2回、二死から遠藤忠二郎が中前打で出塁、芳賀直一の先制左越え二塁打で1-0、森井茂の中前タイムリーで2-0とする。3回にも石丸藤吉の二塁打から三四球の押出しで3-0。4回は石田政良の左中間二塁打に続いて石丸藤吉に左越えホームランが飛び出し5-0とリードを広げる。

 イーグルスは4回、一死後バッキー・ハリスが二失に生き、小島利男のタイムリーで生還。太田健一もセンター左に叩き返して2-5とする。

 名古屋は6回、森井が三遊間を破り鈴木秀雄が送って一死二塁、石丸がこの日四本目のヒットとなる左前タイムリーを放ち6-2。更に7回、小島茂男が右中間に二塁打、遠藤死球後、芳賀直一の左翼線タイムリーで7-2、鈴木秀雄も右前にタイムリーを放ち8-2と着々と加点する。

 粘るイーグルスは7回裏、この回先頭の太田健一が四球で出塁、杉田屋守左翼線安打、漆原進に代わる代打望月潤一の二ゴロをセカンド石丸から二塁ベースカバーに入ったショート芳賀直一への送球が高く逸れる間に太田が生還し3-8としてなお無死二三塁、斎藤正寿に代わる代打畑福俊英死球、寺内一隆の中犠飛で4-8、中河美芳の一ゴロでファースト小島茂から芳賀に送球されるがこれを芳賀が落球する間に1点追加して5-8、ハリスの左翼線タイムリーで6-8と急追する。

 イーグルスは8回、先頭のサム高橋吉雄の三ゴロをファースト小島茂が落球、小島利男が左翼線安打、太田四球で無死満塁、ここで杉田屋が中前に同点タイムリーを放って遂に8-8と追い付く。9回はイーグルス四番手の畑福俊英と名古屋二番手の田中実が0点に抑えて延長戦の突入。

 名古屋は10回表、先頭の桝嘉一が四球を選んで出塁、大沢清右翼線安打、小島茂投前内野安打で無死満塁、一死後芳賀の三前内野安打で10-9と勝ち越す。イーグルスの10回裏は田中実に2三振を喫して無得点に終わり、名古屋が10対9でイーグルスを降す。

 名古屋では石丸藤吉が6打数5安打3打点、二塁打、本塁打各一本で9塁打を記録、芳賀直一も6打数3安打3打点の活躍。イーグルスではバッキー・ハリスが今日も4補殺を記録、すなわち1回に一走石丸を牽制で刺し、7回に鈴木秀雄の二盗を刺し、8回に芳賀直一の二盗を刺し、9回も2-4-2で桝嘉一をホームで刺したプレイに絡む。

 9月12日のタイガースvsジャイアンツ2回戦も延長10回9対8でタイガースが勝ち、大和球士氏が名勝負六花撰その2として伝えており伝統の一戦の起点の一つと位置付けられる試合であったが、本日の試合も春季リーグ戦七位と最下位の対戦とは思えない名勝負であった。

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