8月19日 (月) 大連 満倶球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 3 1 0 0 0 0 0 5 タイガース 41勝26敗3分 0.612 藤村隆男 木下勇
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 イーグルス 32勝32敗4分 0.500 亀田忠
勝利投手 木下勇 12勝9敗
敗戦投手 亀田忠 18勝14敗
二塁打 (タ)田中
本塁打 (タ)本堂 2号
勝利打点 本堂保次 5
本堂保次、先制タイムリーと追撃本塁打
昨日雨のため中止となったカードが行われた。
タイガースは初回、先頭のジミー堀尾文人の三ゴロをサード木下政文が一塁に悪送球して堀尾は二塁に進む。皆川定之が投前に送りバントを決めて一死三塁、本堂保次が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。
タイガースは3回、一死後本堂が四球を選んで出塁、カイザー田中義雄の右翼線二塁打で一死二三塁、伊賀上良平が中前に2点タイムリーを放って3-0、松木謙治郎がセンター左にヒット、一走伊賀上は三塁に進んで一死一三塁、宮崎剛が右前にタイムリーを放って4-0とする。
イーグルスは3回裏、先頭の清家忠太郎が右前打で出塁、山田潔は右飛、トップに返り岡田福吉は中飛に倒れるが清家が二盗を決めて岩垣二郎は四球、玉腰忠義が右翼線にタイムリーを放って1-4、一走岩垣は三塁に進んで二死一三塁、タイガースベンチは先発の藤村隆男から木下勇にスイッチ、イーグルスはここでダブルスチールを敢行するが「2-6-2」と転送されて岩垣はタッチアウト。タイガースのショート皆川は17日のライオン戦でもダブルスチールで一走をタッチアウトにして三走を送球で刺すというプレーを見せているが、守備振りが光っている。翌日の満州日日新聞も「イ軍が重盗を企て失敗したのはイ軍にとって惜しかったが、それよりタ軍の守備の巧妙を評すべきであろう。」と書いている。
タイガースは4回、一死後本堂がレフトスタンドにホームランを叩き込んで5-1とする。
3回途中からリリーフした木下勇は6回3分の1を2安打1四球1三振無死点の好投、12勝目をあげる。
本堂保次は先制タイムリーと追撃の第2号ホームランを放つ活躍を見せた。満州リーグではこれが5本目のホームランとなった。16日から皮制ボールを使うようになってようやくホームランが出始めた。それまでは8日の井野川利春1本だけであったが17日からは連日のホームラン攻勢となっている。
*本堂保次が先制打とホームランを放ったタイガース打線。
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