8月22日 (木) 大連 満倶球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 0 0 0 3 0 2 0 0 9 阪急 41勝25敗5分 0.621 石田光彦
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ライオン 17勝50敗4分 0.254 福士勇 山本尚敏
勝利投手 石田光彦 11勝8敗
敗戦投手 福士勇 7勝15敗
二塁打 (阪)石田
三塁打 (阪)中島、上田、田中
勝利打点 上田藤夫 5
石田光彦、2度目のノーヒットノーラン
阪急は初回、先頭の中島喬が右中間に三塁打、続く上田藤夫も右中間に三塁打を放って1点を先制、フランク山田伝が三前にセーフティバントを決めて上田が還り2-0、山下好一は右邪飛、井野川利春は左飛に倒れるが黒田健吾の中前打で二死一二塁、新富卯三郎の遊飛をショート前田諭治が落球する間に二走山田が快足を飛ばしてホームに還り3-0、一走黒田も三塁に進み、田中幸男の右前タイムリーで4-0とする。
阪急は5回、一死後黒田が四球で出塁、新富の中前打で一死一二塁、田中が右中間に三塁打を放って6-0、石田の遊飛を3回からショートに入っている加地健三郎が落球する間に田中が還って7-0とする。
ライオンは6回から先発の福士勇に代えて山本尚敏をマウンドに送る。
阪急は7回、先頭の田中が本日4本目のヒットを右前に放ち、石田の左中間二塁打で田中が還って8-0、トップに返り中島喬は投ゴロに倒れるが上田の中前打で一死一三塁、山田の二ゴロの間に三走石田が還って9-0とする。
田中幸男が5打数5安打2得点3打点、三塁打1本の活躍を見せた。本来であれば“田中デー”となるところであるが、本日の主役は石田光彦に譲らねばならない。
阪急先発の石田光彦は大量援護を背に初回から快調に飛ばした。2回は二死後鬼頭政一に四球を与えるが広田修三を三振に打ち取る。3回は一死後加地健三郎に四球を与え、坪内道則の三ゴロをサード黒田がエラーして一死一二塁のピンチを迎えたが井筒研一、玉腰年男を連続中飛に打ち取りセンター山田がポケットキャッチ。4回からが圧巻で8回まで一人の走者も出さずパーフェクトピッチング。9回、先頭の坪内を捕邪飛、井筒に代わる代打近藤久を遊ゴロに打ち取る。玉腰に四球、続く鬼頭数雄にも四球を与えて二死一二塁とするが最後は渾身のピッチングで戸川信夫を三振に打ち取りノーヒットノーランを達成する。
石田光彦は4四球6三振で昭和12年7月16日のセネタース戦以来、自身2度目の無安打無得点を記録した。石田はこれで5試合連続完投勝利で満州リーグでは5勝0敗。投手部門のMVPをスタルヒンと争うこととなる。
*石田光彦は4四球6三振で自身2度目のノーヒットノーランを達成する。
*2012年に発行された「NO-HITTERS」カード。
*1940年8月22日のライオン戦、大連 満倶球場と書かれています。
*田中幸男が5打数5安打を記録して大量得点で石田を援護した阪急打線。
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