8月17日 (土) 大連 満倶球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 1 0 2 0 1 0 0 5 タイガース 40勝25敗3分 0.615 藤村隆男
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ライオン 16勝45敗4分 0.262 菊矢吉男
勝利投手 藤村隆男 2勝2敗
敗戦投手 菊矢吉男 7勝18敗
二塁打 (タ)皆川、本堂、田中
三塁打 (ラ)鬼頭(兄)
本塁打 (タ)堀尾 2号
勝利打点 森国五郎 4
ラッキーボーイ
タイガースは2回、先頭の伊賀上良平がショートに内野安打、松木謙治郎は遊飛に倒れるが宮崎剛の右前打で一死一三塁、森国五郎の二ゴロの間に伊賀上が還って1点を先制する。
タイガースは3回、一死後皆川定之が左翼線に二塁打、本堂保次の三ゴロで二走皆川が飛び出しをサード鬼頭政一(弟)は二塁に送球するがこれが悪送球となって皆川は三進し一死一三塁、カイザー田中義雄の左犠飛で2-0とする。
タイガースは5回、二死後本堂が左翼線に二塁打、田中も左翼線に二塁打を放って3-0、伊賀上もセンター左にタイムリーを放ち怒涛の三連打で4-0とする。
タイガースは7回、先頭のジミー堀尾文人が菊矢吉男からレフトスタンドにホームランを叩き込んで5-0とする。満州リーグの本塁打は8月8日に阪急の井野川利春が新京 児玉公園球場で中尾輝三から放って以来2本目のことで、大連の空にアーチが架かったのは初めてのこととなる。
1安打完封でプロ入り初勝利を飾った8日のライオン戦以来の登板となった藤村隆男はこの日も5安打2四球1三振で2試合連続完封で2勝目をあげる。
森国五郎は4打数無安打であったが第一打席の二ゴロであげた1打点が勝利打点となった。森は満州リーグで4個目の勝利打点を記録し、「満州の勝利打点王」の座を不動のものとしている。タイガースは8日にライオン戦で2個目の勝利打点を記録した森を10日の金鯱戦でスタメンから外して連敗、森をスタメンに戻した11日の阪急戦は森のスクイズであげた1得点を若林忠志が守りきって連敗脱出、そこから4連勝で五位から三位に浮上して二位セネタースにゲーム差無しまで迫ったきた。森のようなラッキーボーイは大切にしなければならないという教訓です。この教訓はビジネスの世界でも生きますね。
好調タイガースは守備も安定しているが本日はショート皆川定之が妙技を見せた。ライオン8回の攻撃は先頭の鬼頭数雄が左越えに三塁打、戸川信夫が四球を選び、伊勢川眞澄は浅い中飛に倒れて一死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するがキャッチャー田中からの送球を受けた皆川は走り込んでくる戸川にタッチして刺殺を記録、返す刀で本塁に送球して鬼頭(兄)を刺して補殺も記録した。戸川と鬼頭(兄)には「盗塁刺」が記録されている。
*藤村隆男は2試合連続完封で2勝目をあげる。
*このスコアカードでは、鬼頭政一と鬼頭数雄のスタンプを押し間違えている。正しくは四番レフト鬼頭数雄、七番サード鬼頭政一です。「日本プロ野球記録大全集」でもこの間違いがそのまま記載されてしまっておりますのでご注意ください。
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