2015年7月13日月曜日

三冠への道 2015 その9 打率より出塁率が低い


 LA.エンゼルスのC.J.クロンの7月の成績にご注目ください。


 クロンは7月、8試合に出場して30打数16安打で打率5割3分3厘。1四球を記録していますが出塁率は5割3分1厘と打率よりも低い。何故このような現象が生じるのでしょうか?

 打率は(安打)÷(打数) 英語で言うと (H/AB)
 出塁率は(安打+四球+死球)÷(打数 + 四球 + 死球 + 犠飛) 英語で言うと(H+BB+HBP)/(AB+BB+HBP+SF)


 で計算されます。HBPは「 hit by pitch」で死球、SFは「a runner tags up and scores after a batter's fly out」で「sacrifice fly」=犠飛を意味します。


 クロンは四球が1個と共に犠飛が1個あり、出塁率は(30+1)÷(30+1+1)=5割3分1厘と、打率5割3分3厘よりも出塁率が低くなってしまいます。出塁率は打率に四死球が加わるだけで必ず打率より高くなると思っていましたが、打率が5割を超える状況で犠飛が加わるとこのような現象が生じることに初めて気が付きました。

 知っていた方には敬意を表します(笑)。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿