8月16日 (日) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 2 3 大洋 41勝24敗5分 0.631 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 35勝35敗 0.500 石田光彦
勝利投手 野口二郎 26勝11敗
敗戦投手 石田光彦 6勝10敗
二塁打 (大)山川 (南)国久
勝利打点 濃人渉 3
濃人渉、2試合連続決勝打
ここまで5連勝の大洋と4連敗の南海との対戦。
大洋は3回、一死後佐藤武夫が左前打、織辺由三は中飛に倒れるが、トップに返り中村信一が右前打を放ち二死一二塁、濃人渉が右前に先制タイムリーを放って1-0とする。
大洋は9回、一死後織辺が右前打で出塁、トップに返り中村の打席で織辺が二盗に成功、中村が四球を選んで一死一二塁、濃人も四球を選んで一死満塁、野口二郎が右前に2点タイムリーを放って3-0と貴重な追加点をあげる。
野口二郎は5安打3四球9三振で今季13度目の完封、26勝目をあげる。今月4度目の完封勝利であった。
5連敗で夏季リーグ戦を終了した南海は今季通算35勝35敗となって貯金を使い果たした。春季リーグ戦は22勝13敗で巨人と激しい優勝争いを繰り広げた南海も夏季リーグ戦は13勝22敗の不振であった。この中で一人好調をキープしている柳鶴震はこの日も4打数2安打1盗塁の活躍を見せた。
南海は8回の攻撃で中野正雄に代打神田武夫を起用した関係で9回の守備からファーストに松本光三郎が入った。9回の攻撃で野口二郎が2点タイムリーを放って一死一二塁、続く野口明の当りはファーストライナーとなって松本光三郎がキャッチ、そのまま一塁ベースを踏んで無補殺併殺を記録した。昭和11年に阪急でプロ入りした松本光三郎はすぐに応召、昭和16年に南海に復帰して開幕戦で満塁ホームランを放つ活躍を見せたが盗塁を全く刺すことができず出番はなくなり、16年は7試合の出場、17年は4試合の出場でプロの世界を去ることとなる。ファーストの守備についたのはこの日の試合が最初で最後となったが、その試合で無補殺併殺を記録したのである。
*野口二郎は今月4度目、今季13回目の完封で26勝目をマーク。
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