右のエース堀内と並ぶ左のエース、高橋一三投手の訃報が伝えられています。
名前から「ワンスリー」と呼ばれていたそうですが、筆者には「一」を意味する「高橋ピン」の愛称の覚えがあります。
武器のスクリューボールは1971年の日米野球で来日したオリオールズのクエイヤーから盗んだものだと思っていますが確証はありません。巨人時代は「落ちるシュート」と実況されていたと記憶しています。
直接見た試合では昭和46年10月17日(日)の日本シリーズ巨人vs阪急第5戦が強く印象に残っています。中学1年の秋、友達数人と日曜の後楽園球場ライトスタンドで見ていました。勝てば巨人の七連覇が決まる試合に先発した高橋一三は、阪急打線を抑えてきましたが8回に大ピンチを迎えます。5点はリードしているものの安打、四球、エラーで二死満塁、ここで登場したのがとっておきの代打スペンサーでした。ツーストライクから投じたボールは大きく落ちてスペンサーが空振り三振、9回も抑えて巨人の七連覇が決まりました。
高橋一三がスペンサーに投じた一球はフォークボールだったと思っています。高橋一三がフォークを投げていたかどうかは知りません。ライトスタンドから見ていた中学1年生の目には、ストーンと落ちるフォークに見えました。今、振り返ってみれば、高橋一三が得意にしていた鋭く大きく曲がり落ちるカーブだった可能性が高いと考えられますが、あれはフォークボールだったということにしておきましょう。心からお悔やみ申し上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿