8月13日 (木) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 2 1 1 0 0 4 阪神 36勝30敗2分 0.545 若林忠志
0 0 1 2 0 0 0 0 1 0 1X 5 名古屋 25勝43敗2分 0.368 河村章 石丸進一
勝利投手 石丸進一 11勝12敗
敗戦投手 若林忠志 15勝9敗
三塁打 (神)御園生
勝利打点 芳賀直一 1
猛打賞 (名)芳賀直一 1
地味な選手の派手な記録
名古屋は3回、一死後芳賀直一が二前に内野安打、プッシュバントだったかもしれない。トップに返り石丸藤吉の一ゴロの間に芳賀が二進、桝嘉一のレフト線タイムリーで芳賀が還り1点を先制する。
名古屋は4回、先頭の岩本章が中前打、四番に入った本田親喜も左前打で続き無死一二塁、吉田猪佐喜の右前打で無死満塁、古川清蔵の遊ゴロで吉田が二封される間に岩本が還って2-0、更に二走本田もホームに還る好走塁を見せて3-0とする。
6回まで名古屋先発の河村章に4安打無得点の阪神は7回、一死後カイザー田中義雄がショートに内野安打、若林忠志は中飛に倒れるが野口昇が左前打を放って二死一二塁、塚本博睦の中前打で二走田中がホームに走り、センター桝からのバックホームはタイミングはアウトであったが悪送球となって田中が生還、野口は三塁、塚本は二塁に進んで二死二三塁、トップに返り山口政信の代打御園生崇男が左前にタイムリーを放って2-3と1点差に追い上げる。
阪神は8回、先頭の松本貞一が四球で出塁、土井垣武の遊ゴロの間に松本は二進、藤井勇の一ゴロの間に松本は三進、田中の三塁内野安打で松本が還り3-3の同点に追い付く。若林も二塁内野安打で二死一二塁、名古屋ベンチはここで先発の河村から石丸進一にスイッチ、野口は投ゴロに倒れて同点止まり。
阪神は9回、一死後御園生が右中間に三塁打、松尾五郎の遊ゴロの間に御園生が還って4-3と逆転する。
名古屋は9回裏、先頭の本田が四球を選んで出塁、吉田の中前打の際、センター塚本からの返球が逸れる隙を突いて本田が三塁に進んで無死一三塁、古川清蔵の遊ゴロで阪神は「6-4-3」のゲッツーを取るが当然三走本田が生還して4-4の同点となる。ショート野口昇は三走本田を牽制してから二塁に送球したと考えられ、ここも本田の好走塁が光った可能性が高い。
阪神は10回表、一死後藤井が中前打で出塁、田中が死球を受けて一死一二塁、しかし若林の二塁ベース寄りのゴロを捕球したセカンド石丸藤吉がベースを踏んで一塁に送球、「4B-3」の併殺が完成してスリーアウトチェンジ。
名古屋は10回裏、二死後桝が右前打で出塁、岩本が中前打、本田の遊ゴロをショート野口がエラーして二死満塁、しかし吉田の二ゴロで本田が二封されてスリーアウトチェンジ。
阪神は11回表、一死後塚本が四球を選んで出塁、しかしここも9回裏の守備から御園生に代わってライトに入っている上田正の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。
名古屋は11回裏、一死後木村進一がストレートの四球で出塁、石丸進一の三ゴロの間に木村が二塁に進んで二死二塁、打席はここまで2安打の芳賀直一、芳賀の3安打目が右前に飛んで二走木村がホームイン、名古屋が激闘を制してサヨナラ勝ち。
若林忠志は10回3分の2を完投したが12安打4四球4三振で5失点、9回と11回の失点は四球がきっかけとなった。
地味ながら名古屋のサードを守る芳賀直一が猛打賞となるサヨナラ打を放った。今季、サヨナラ打を猛打賞で飾ったのは5月1日の中島治康と5月15日の岩本義行のみである。地味な芳賀が、球史に残る名選手と並ぶ派手な働きを見せた試合であった。
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