8月14日 (金) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 2 0 2 1 0 0 0 0 9 巨人 46勝19敗3分 0.708 広瀬習一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 36勝31敗2分 0.537 御園生崇男 木下勇 三輪八郎 渡辺誠太郎
勝利投手 広瀬習一 20勝6敗
敗戦投手 御園生崇男 10勝9敗
二塁打 (巨)坂本、中島
三塁打 (巨)呉
勝利打点 水原茂 2
猛打賞 (巨)呉波 2
広瀬習一、10度目の完封で20勝!
昨日は気の抜けたような試合であった巨人が気合を入れ直してきた。
巨人は初回、先頭の呉波が左中間深く三塁打、水原茂の左前タイムリーで1点を先制、川上哲治が中前打、中島治康は三振に倒れて一死一二塁、楠安夫の二ゴロで川上が二封されて二死一三塁、伊藤健太郎の遊ゴロをショート野口昇がエラーする間に三走水原が還って2-0、伊藤には打点は記録されていない。七番ショートで復帰した白石敏男の二ゴロをセカンド松本貞一もエラーして二死満塁、坂本茂のライト線二塁打で4-0とする。
阪神先発の御園生崇男は1イニングで降板してライトに回り、2回から木下勇がマウンドに上がる。
巨人は2回、呉のの二ゴロを又しても松本がエラー、水原が四球を選んで無死一二塁、川上の中前タイムリーで5-0、中島は一飛に倒れるが、楠が中前にタイムリーを放って6-0、阪神はここで木下から三番手三輪八郎にスイッチ、伊藤の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。
巨人は4回、先頭の川上が四球で出塁、中島が右中間に二塁打を放って無死二三塁、楠は4球ファウルで粘るが三振、伊藤が四球を選んで一死満塁、白石の押出し四球で7-0、坂本の当りはセンター前に落ちて三走呉がホームインして8-0とする。ポテンヒットかと思われたが、センター塚本からの二塁送球で一走白石がフォースアウトとなって記録はセンターゴロ、この際、二走伊藤が何かを妨害したようで「×4」と記録され、「併殺」が成立した。「守備の記録」としてセンター塚本とセカンド平林栄治に「併殺」が記録されたが、「打撃の記録」としては坂本には「併殺打」は記録されていない。
巨人は5回、一死後呉が二遊間に内野安打、水原は左前打、川上は左飛に倒れるが中島が四球を選んで二死満塁、楠が押出し四球を選んで9-0、阪神ベンチは三輪から四番手の渡辺誠太郎にスイッチ、伊藤が三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
巨人先発の広瀬習一は初回、2四球を出して二死一二塁とするが藤井勇を二飛に打ち取り無失点。3回一死後塚本に右前打を許すが松本を二ゴロ併殺に打ち取る。4回は一死後土井垣武を四球で歩かせるが牽制で刺してこの回も無失点。7回は一死後藤井に中前打を打たれるが御園生の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。8回は先頭の松尾五郎を四球で出すが、野口を中飛に打ち取り、渡辺の三ゴロが「5-4-3」と渡ってここもダブルプレー。
広瀬習一は2安打5四球2三振で今季10度目の完封、20勝に到達した。
昨日の巨人は夏季リーグ戦優勝決定直後とあって祝勝会の余韻からか気の抜けた試合であったが、本日は「真のエース」に成長した広瀬が力投、打線も呉の猛打賞を筆頭に11安打で9得点をあげた。
*広瀬習一は今季10度目の完封で20勝目をあげる。5四球を出したが投球数は91球であった。3併殺と1牽制が要因でしょう。
*巨人4回の攻撃での変則併殺プレー。坂本の中前ポテンは一走白石が二封されたことから記録は「センターゴロ」。この際二走伊藤が「×4」でアウトとなって「併殺」が記録された。飛ばないボールの時代でセンター塚本の守備位置はかなり前であったことが想像され、二走伊藤と交錯して二塁送球を妨げたと考えるべきでしょうか。とすると、白石の二封は「認定」という可能性があります。
こういう「想像」ができるのが、ワンプレー毎を追っていく「実況中継」の醍醐味でもあります。
*「守備」としての「併殺」はセンター塚本博睦とセカンド平林栄治に記録されています。
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