2011年9月15日木曜日

25勝



 本日ジャスティンン・バーランダーはシカゴ・ホワイトソックス戦で7回を無失点に抑え、今季23勝目をあげました。いよいよ25勝までイーシャンテンとなりました。25勝に到達すればアメリカン・リーグでは1990年のボブ・ウェルチの27勝以来のこととなります。因みにナショナル・リーグでは1972年のスティーブ・カールトンの27勝以降出ていません。

 現在投手三冠、WHIP1.00割れ、奪三振率9.00越えの全てをクリアしていますので、アメリカン・リーグMVPにも王手がかかっていると言ってよいでしょう。

 もちろん投手がMVPを獲得するには打撃陣に候補がいないことも大きな条件となります。本命のエイドリアン・ゴンザレスは現在3割4分で首位打者、打点は109で第三位、本塁打25本です。ホームランが30本に乗ってこないとMVPまでは苦しいのではないでしょうか。本塁打王のバウティスタは打率と打点が今一伸びず、ヤンキース三人衆のカノ、グランダーソン、テシェイラも帯に短し襷に長し状態で得票も割れるでしょうからますますバーランダー有利となってきます。

 バーランダーの画像をご覧になったことがある方はご存じと思いますが、上原に似た感じのピッチングです。まだスカパーで30球団を平等に放映してくれていた頃に出てきたピッチャーですのでルーキーシーズンからよく見ていました。今季は自身二度目のノーヒット・ノーランもやっていますので、チャンス到来です。


 ナショナル・リーグのMVP争いはやはりマット・ケンプとライアン・ブラウンの争いでしょう。現在首位打者のホセ・レイエスの打率が意外と落ちてこないので、ライアン・ブラウンとしては現在二位の打率で首位に立つことは絶対条件となります。28本まできた本塁打は30本に乗せてくるでしょうから3割30本30盗塁のトリプルスリー同士の争いとなります。現状ではマット・ケンプが65対35でリードしていると思います。ブラウンは今季12試合に休んでいますがマット・ケンプはここまで147試合に全試合出場しています。ここまできたら162試合皆勤賞を狙うでしょう。これも大きなアドバンテージになると思います。久々の優勝に近付いているミルウォーキー・ブルワーズにあって、貢献度ではプリンス・フィルダーの方が上ではないかという声があることもライアン・ブラウンにはマイナス要素となる可能性があります。

 
 ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞争いはドジャースの若きエース、クレイトン・カーショウとフィラデルフィア・フィリーズの三本柱、ロイ・ハラデイ、クリフ・リー、コール・ハメルズの争いとなりますが、フィリーズ勢は得票が割れますのでカーショウ有利と言えます。とにかくあのカーブは是非一度ご覧ください。久々に見る正統派の左腕ピッチャーです。間違いなくサンディ・コーファックスの再来という声が上がってくるでしょう(もう上がっているか)。



*バーランダー以前の25勝投手、ボブ・ウェルチのサイン入りカード。このカードはドジャース時代のものですが、27勝した1990年はオークランド・アスレチックスに在籍していました。





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