2011年9月3日土曜日

14年 ジャイアンツvs金鯱 3回戦

4月24日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 1 0 0 1 0 1 0 2 9 ジャイアンツ 12勝5敗    0.706 スタルヒン
0 1 0 0 0 0 0 0 1 2 金鯱         6勝11敗 0.353 中山正嘉 古谷倉之助

勝利投手 スタルヒン   7勝3敗
敗戦投手 中山正嘉    5勝4敗

二塁打 (ジ)白石 (金)小林茂
本塁打 (ジ)川上 1号

川上の猛打炸裂

 ジャイアンツは初回、一死後水原茂、千葉茂が連続四球、中島治康の中前打で一死満塁、川上哲治の二ゴロをセカンド五味芳夫がエラーする間に水原に続いて二走千葉茂も還って2点を先制してなお一死一三塁、川上が二盗を決めて三田政夫の四球で一死満塁、井上康弘が押出し四球を選んで3-0、ワイルドピッチで4-0とする。

 ジャイアンツは2回、先頭の白石が四球から二盗に成功、水原四球で無死一二塁、千葉の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー、しかし中島四球で二死一三塁、川上が中前にタイムリーを放って5-0とする。この1点で金鯱は戦意を喪失したでしょう。先発の中山正嘉は2回で降板して3回から古谷倉之助がマウンドに上がる。

 金鯱は2回、先頭の小林茂太が中越えに二塁打、中山の二ゴロで小林茂は三進、瀬井清の遊ゴロの間に小林茂が還っ1-5とするがここは当然前進守備はとっていません。

 ジャイアンツは5回に白石の内野安打で1点を追加。更に7回には川上が右中間スタンドに弾丸ライナーを叩き込んで7-0とする。但し大和球士が都新聞に「弾丸ライナー」と書くのは昭和15年11月18日付けの記事となります。本日の当りも相当のものだったようで、翌日の読売新聞に鈴木惣太郎は「見事右翼席に凄いのを一本叩き込んだ」と書いている。川上は試合後のインタビューに「ワンボールの次の一球は俺の一番好きな近いやや高目のストライクだったので一生懸命に打ったのです。」更に鈴木惣太郎の「一生懸命ってどんな風に?眼でもつぶって打ったのか?」に対して「眼をつぶっちゃ打てませんよ・・・ただ無心で打ったのです。」と答えている。既にボールが止まって見えていたのかもしれない。

 ジャイアンツは9回、川上左前打、岩本章四球から井上の右前タイムリーとパスボールで2点を追加。金鯱は最終回、佐々木常助の四球と大宮清の内野安打にスタルヒンのエラーで1点返すがここまで。9対2でジャイアンツが快勝する。

 スタルヒンは4安打1四球4三振の完投で7勝目をあげてハーラー単独トップに躍り出る。


 川上哲治は4打数3安打3打点、中前タイムリー、右中間本塁打、左前打と打ち分けている。今季通算59打数26安打20打点、打率4割4分1厘と手が付けられなくなってきた。











0 件のコメント:

コメントを投稿