2011年9月20日火曜日

ラスト・スパート ②


 本日はダブルヘッダーでエイドリアン・ゴンザレスが4打数2安打2打点と3打数3安打と爆発。昨日はミゲール・カブレラがゴンザレスを抜いて首位に立つ可能性について言及しましたが、打率二位のカブレラに一気に7厘差を付けました。ここで私の持論を一つ。ナショナル・リーグの方がアメリカン・リーグよりレベルが高い。アメリカン・リーグ中心に放映を続けるNHK(流石に本日はフィリーズvsカージナルス戦を放映していましたが)や、アメリカン・リーグを記事にしないとスポンサーに逃げられるスポーツ新聞は私の持論を抹殺せざるを得ないでしょうが、ナショナル・リーグではタイトルに無縁であったミゲール・カブレラがアメリカン・リーグに移った途端タイトルを獲りまくり、ナショナル・リーグではタイトルに無縁であったエイドリアン・ゴンザレスがアメリカン・リーグに移った途端首位打者はおろかMVPまで獲りそうな勢いである事実が私の持論を証明しています。

 近年のオールスターではアメリカン・リーグの方が勝っているじゃないかと言う反論が来るのは目に見えていますが、ピッチャーが1イニングずつしか投げない(先発ピッチャーは2イニング投げることがありますが)お遊び試合の結果には、私は興味はありません。ピート・ローズがキャッチャーに激突してノックアウトした頃のオールスターゲームは高く評価していますが(写真参照)

 明日はクレイトン・カーショウが20勝をかけて登板することになるかと思います。本日はロイ・ハラデイが8イニングで4点取られて負け投手となっています。矢張り今年はハラデイの年では無いようです。史上最高の左腕と言われるサンディー・コーファックスの名前を知っていてもそのピッチングを見た方は極めて少ないのではないかと思います。知人がアメリカ在住時にシーズオフのESPNクラシックを数百本録画してきており、サンディー・コーファックスの1965年ワールドシリーズ第七戦の画像をダビングさせてもらいましたのでコーファックスのピッチングを1回から9回まで全て見ることができます。これはもちろん商業用ビデオではありません。

 この年のワールドシリーズ第一戦はユダヤ教の祭日であったため、ユダヤ教徒のコーファックスは安息日であることから登板を拒否します。「炎のランナー」のような話ですが両方とも史実です。と言うことで第一戦と第四戦はドン・ドライスデールが登板し、コーファックスは第二戦と第五戦に投げることとなりました。このシリーズは第七戦にもつれ込みました。ローテーションでは中三日のドライスデールの登板となりますが、ウォルター・ウォルストン監督は中二日のサンディー・コーファックスを先発させ、コーファックスはミネソタ・ツインズを3安打完封します。画像にはブルペンで準備するドン・ドライスデールの姿が何度も映し出されています。この画像ではコーファックスの最大の武器である大きなカーブを見ることができます。

 前置きが長くなりましたが、クレイトン・カーショウの武器は1時の方向から7時の方向に落ちると言われる大きなカーブです。私がカーショウをコーファックスの再来と見る理由はこのカーブにあります。カーショウの画像は現代であれば見ることも容易かと思いますので、是非ご覧ください。スライダー、ツーシーム、カットボール全盛の今だからこそ、クレイトン・カーショウのカーブには価値があると考えています。





*1970年オールスター延長12回、ピート・ローズがホームに突っ込みレイ・フォッシーと激突したシーンです。ホームベースめがけて突き出したローズの右手を、現代の選手諸君はどう見る?





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