１３年秋 タイガースvsジャイアンツ １回戦

9月4日 （日） 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計
0 1 0 0 0 0 0 1 0  0   2 タイガース    １勝１敗 0.500 西村幸生 景浦将
0 0 0 1 0 0 0 0 1 1X  3 ジャイアンツ ２勝０敗 1.000 スタルヒン 前川八郎


勝利投手 前川八郎 １勝０敗
敗戦投手 景浦将     ０勝１敗


二塁打　（ジ）三原


タイガース、タイムリーエラー三つ


　タイガースvsジャイアンツ1回戦は西村幸生vsスタルヒンの先発となった。

　タイガースは2回、この回先頭の四番景浦将が左前打で出塁、松木謙治郎も右前打で続いて無死一二塁、カイザー田中義雄の初球は見逃しストライクであったがキャッチャー田代須恵雄が逸らして捕逸となり二三塁、田中は三振に倒れるが伊賀上良平の5球目に又も田代が捕逸を犯して1-0とする。

　ジャイアンツは4回、この回先頭の四番中島治康が左前打で出塁、川上哲治四球で無死一二塁、伊藤健太郎はキャッチャー守備妨害で一死一二塁、呉波は中飛に倒れるが2捕逸の田代に代わる代打水原茂が四球を選んで二死満塁、スタルヒンの三ゴロをファースト松木が落球する間に中島が還り1-1の同点とする。

　西村幸生は6回まで92球を投げて5安打5四球1死球1三振1失点、自責点はゼロでランナーを出しながらも辛うじて抑える。タイガースは7回、レフトの景浦将をマウンドに送り、西村に代わって門前真佐人が入ってキャッチャー、田中に代わって藤井勇が入りレフトとなる。

　タイガースは8回、この回先頭の門前が左前打で出塁、門前はカイザー田中の控えに甘んじているが、八球団の控え選手の中ではバッティングはNo1でしょう。岡田宗芳が四球を選び本堂保次の三前バントが内野安打となって無死満塁、藤村富美男の中前への痛打で二走岡田は三塁に封殺されて藤村はヒットを1本損してセンターゴロとなるが門前はホームインして2-1とリードをとる。

　粘るジャイアンツは9回、この回先頭のスタルヒンが四球で出塁、トップに返り三原脩の一塁線バントは内野安打となって無死一二塁、白石敏男は右飛に倒れ、千葉茂の投ゴロが1-6-3と渡るが二塁ベースカバーに入ったショート岡田からの一塁送球が悪送球となる間にスタルヒンが還って土壇場で2-2の同点に追い付き試合は延長戦に突入。ジャイアンツは10回からスタルヒンに代えて前川八郎をマウンドに送リタイガースの攻撃を無得点に抑える。

　ジャイアンツは10回裏、二死から伊藤が四球で出塁、前川の中前打で二死一二塁として、吉原正喜の中飛をセンター名手山口政信が落球して伊藤が還りゲームセット。

　西村幸生は6回を92球、景浦将は3回3分の2を60球とやや荒れ模様。スタルヒンは9回を126球、前川八郎は1回を4球で抑えて勝ち投手となった。

　タイガースの失点は全てタイムリーエラーであり、西村、景浦の自責点は当然ゼロであった。