2011年3月15日火曜日

13年秋 南海vs金鯱 1回戦

9月6日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 2 0 0 0 0 0 3 南海 1勝1敗1分 0.500 政野岩夫 鈴木芳太郎
0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 金鯱 0勝3敗    0.000 古谷倉之助


勝利投手 政野岩夫     1勝0敗
敗戦投手 古谷倉之助 0勝1敗
セーブ   鈴木芳太郎 1


二塁打 (南)高野2、栗生、中野 (金)長島、古谷
本塁打 (金)小林茂 1号


南海初勝利


 南海はここまで二試合連続鈴木芳太郎が完投してきたが本日は政野岩夫が先発。

 南海は初回、一死後小林悟楼が四球で出塁、高野百介の左中間二塁打で小林が還り1点を先制する。

 金鯱は2回、古谷倉之助、松元三彦のバッテリーコンビが連続四球、武笠茂男、長島進は連続三振に倒れて二死一二塁、九番岡野八郎が左前にタイムリーを放って1-1の同点に追い付く。

 南海は4回、この回先頭の吉川義次が左前打で出塁、政野が送って平井の三ゴロの間に吉川が三進、トップに返り西端利郎がツースリーから三塁に内野安打して吉川が還り2-1、西端二盗、小林四球から高野が又も左翼線に二塁打を放って3-1とする。

 南海は7回から先発政野岩夫に代えて鈴木芳太郎がリリーフに登板。金鯱は7回、鈴木の代わりばなを攻めて武笠が中前打、長島の左中間二塁打で無死二三塁のチャンスを迎える。岡野の当りは二遊間のゴロとなり三走武笠がスタートを切るがショート小林からの送球に刺されて一死一三塁、トップに返り五味芳夫の中飛で三走長島がホームを突くがタッチアウト、ゲッツーとなって敢え無くチャンスを潰す。

 金鯱は8回、二死後小林茂太が左翼スタンドにホームランを叩き込むがここまで。

 南海は政野岩夫、鈴木芳太郎のリレーで記念すべき職業野球初勝利を飾る。高野百介が5打数3安打2打点の活躍。


 政野岩夫は鹿児島実業中学館から門司鉄道管理局を経て南海に入団、太平洋戦争で戦死することとなる。鹿児島実業中学館は現・鹿児島実業高校であり、同校はその後も南海の後輩となる東条文博(但し南海時代はほとんど活躍せずサンケイ移籍後に活躍、ヤクルト時代には盗塁王)、東京オリオンズに入った川畑和人(球は速かったがあまり活躍できず、但し1970年シーズン途中まで在籍したロッテではロッテとしてリーグ初優勝、広島移籍後の75年にセ・リーグ初優勝、阪急移籍後の77年にもリーグ三連覇を経験しており、西宮市会議員を三期務める(現職らしい)などツキを持っている。)、定岡三兄弟(長男智秋はプロ野球史上最高の強肩だったかもしれない。他の候補としては巨人の河埜和正がいるが定岡智秋は河埜和正の弟である河埜敬幸と二遊間を組んでいた。)、身体だけはでかかった内之倉隆志(福岡ダイエーホークスですから系譜的には政野の後輩となる。以前私が勤めていた会社で1990年夏に大阪転勤になった際、最初にとった行動は甲子園に高校野球を見に行った訳ですが、その試合でホームランを打ちました。)、現役ではソフトバンクのWエース杉内(こちらも系譜的には南海の後輩)等を輩出している。

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