2011年3月9日水曜日

13年秋 南海vs名古屋 1回戦

9月4日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 2 0 3 南海   0勝1敗1分 0.000 鈴木芳太郎
0 0 0 0 0 1 1 1 0 3 名古屋 1勝0敗1分 1.000 繁里栄 西沢道夫


二塁打 (名)白木
本塁打 (名)繁里 1号


南海の初勝利はお預け


 序盤戦は5回まで両チームヒット三本ずつで南海先発の鈴木芳太郎、名古屋先発の繁里栄による投手戦が続く。後半は一転、点の取り合いとなった。

 南海は6回、この回先頭の一番小林悟楼が四球で出塁、西端利郎が捕前に送りバントを決めて一死二塁、高野百介は一邪飛に倒れるが小林が三盗に成功して二死三塁、四番中村金次は8球ファウルで粘って13球目を左前に先制タイムリーを放ち1-0とする。

 名古屋は6回裏、一死後鈴木秀雄が四球で出塁、桝嘉一は一邪飛に倒れるが大沢清中前打で二死一二塁、五番白木一二が右翼線にタイムリー二塁打を放って1-1の同点に追い付く。更に7回、一死後繁里栄が左翼スタンドにホームランンを叩き込んで2-1とリードする。

 南海は8回、この回先頭の西端が右前打で出塁、ワイルドピッチで二進、高野の遊ゴロをショート芳賀直一が一塁に悪送球する間に西端が還って2-2の同点として高野は二塁に進む。中村の左前打で無死一三塁、一死後栗生信夫が中犠飛を打ち上げて3-2と逆転に成功する。

 名古屋は8回裏、この回先頭の桝が三塁に内野安打とサード平井猪三郎の悪送球で二塁に進み、大沢の遊ゴロの間に三進、白木の中犠飛で桝が還って再度3-3の同点とする。

 繁里栄は8回まで6安打4四球2三振、最終回は西沢道夫が締める。一方鈴木芳太郎は9回を8安打2四球3三振で投げきり3対3の引き分け。

 この試合からピッチャーの投球数がスコアブックに記録され始めた。全ての試合ではありませんが。鈴木芳太郎は115球、繁里栄は139球、西沢道夫は11球。昭和12、13年当時公式記録員としては広瀬謙三氏が中心で最高殊勲選手選定委員でもある。7歳年下の山内以九士氏も既に公式記録員であったかもしれない。この日のスコアブックに記録されているカウントは山内式と呼ばれているものである。




*6回、中村金次の第三打席ではファウル(△)で8球粘って13球目を左前にタイムリーした。ストライクの後ファウルが3つ、ボール2つ、ファウル1つの後八球目、ツースリーとなるボール時の)は小林悟楼が盗塁したことを表す。その後4球ファウルで粘って13球目を左前に叩いた。





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