2011年3月29日火曜日

13年秋 ジャイアンツvs金鯱 1回戦

9月17日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 0 0 0 2 0 4 ジャイアンツ 5勝2敗1分 0.714 水原茂 前川八郎
0 0 0 1 6 0 0 0 X 7 金鯱       3勝7敗       0.300 常川助三郎 中山正嘉

勝利投手 常川助三郎 2勝1敗
敗戦投手 水原茂 1勝1敗


二塁打 (ジ)伊藤 (金)小林茂
三塁打 (金)武笠


二日続きの大金星


 ジャイアンツではこのところ呉波が出ていませんので気にされている方もいらっしゃるかもしれません。藤本定義著「覇者の謀略」(藤本の自伝=筆者注)によると呉は西宮シリーズで骨折した模様です。引退までほぼフル出場することとなる呉は今シーズンだけ5試合の出場に終わりますが、これが理由のようです。

 ジャイアンツは2回、この回先頭の中島治康が中前打で出塁、川上哲治は三邪飛に倒れるが伊藤健太郎が左中間を抜いて一死二三塁、ここでこのところ呉波に代わりセンターに入っている平山菊二が左翼線にタイムリーを放ち二者を迎え入れて2点を先制する。

 金鯱は4回、この回先頭の佐々木常助の遊ゴロをショート白石敏男が一塁に悪送球、二死後武笠茂男が右中間に三塁打を放って1-2とする。

 金鯱5回の攻撃、ここでジャイアンツ先発の水原茂が突然乱れる。この回先頭の岡野八郎が四球を選ぶと浅井太郎に代わる代打長島進、常川助三郎と三連続四球で無死満塁、ジャイアンツベンチは堪らんとばかりに水原を下げて前川八郎を投入するが、続く五味芳夫が押出し四球を選んで2-2の同点に追い付く。佐々木の当りは二遊間へのゴロ、ショート白石は捕球すると自ら二塁ベースを踏みフォースアウトを取るがゲッツーを狙った一塁への送球が高く逸れて三走長島に続いて二走常川もホームに還り4-2としてなお一死二塁、瀬井清四球で一死一二塁、ここで勝負強い四番小林茂太が左中間に二塁打を放ち二者が還って6-2、二死後松元三彦の左前タイムリーでこの回一挙6点をあげて7-2とする。

 昨日タイガースを9回二死まで1点に抑えて大金星の立役者となった常川助三郎は連投の本日も腕も折れよの快投を見せてジャイアンツ打線を6回まで6安打1四球2失点に抑える。7回、先頭の伊藤を四球で歩かせたところで降板し、中山正嘉に後事を託す。

 ジャイアンツは8回、白石、千葉茂、中島治康が三連続四球で無死満塁、川上の二ゴロはセカンド五味が二塁ベースカバーに入った瀬井に送ってフォースアウト、瀬井の一塁送球が悪送球となって三走白石に続いて二走千葉も還って4-7としてなお一死二塁、しかし伊藤は左飛、平山に代わる代打三田政夫が三振に倒れて追加点はならず。ここは三田にはちょっと荷が重すぎたのではないか、平山にそのまま打たせるか、代打なら山本栄一郎という手があったのではないだろうか。

 ジャイアンツは最終回、吉原正喜に代わる代打山本栄一郎が左前打で出塁(本当の事ですが、山本が代打に出てくるところを見る前に前の行の文章を打ち込みました。)、しかし前川は二飛、トップに返り三原脩に代わりセカンドに入っていた井上康弘に代わる代打内海五十雄の二直に山本が飛び出してゲッツー、試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 金鯱は昨日のタイガースに続いてジャイアンツを破る二日連続の大金星、何といっても立役者は常川助三郎である。さしたる実績も無いままプロ野球を去っていくこととなる常川助三郎にとって、忘れられない二日間となったであろう。本日は常川に勝利投手が記録されていますので、中山正嘉には当ブログルールによりセーブが記録されます。

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