2011年2月9日水曜日

13年春 金鯱vs名古屋 5回戦

7月5日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 4 1 0 1 0 6 金鯱    9勝19敗 0.321 中山正嘉 鈴木鶴雄
0 0 0 0 0 2 4 1 X 7 名古屋 9勝19敗 0.321 西沢道夫 松尾幸造 森井茂


勝利投手 西沢道夫 2勝2敗
敗戦投手 中山正嘉 5勝6敗
セーブ     森井茂   1


二塁打 (金)佐々木、五味


名古屋と金鯱、同率六位で並ぶ


 名古屋先発の西沢道夫は4回まで金鯱打線を2安打無得点に抑える。金鯱は5回、この回先頭の武笠茂男が四球で出塁、八番岡田源三郎監督も四球を選んで無死一二塁、佐々木常助の一塁線送りバントが内野安打となって無死満塁、五味芳夫も三塁に内野安打を放ち1点を先制。江口行男の中犠飛で2-0、瀬井清四球で再度満塁、小林茂太が左前に2点タイムリーを放って4-0とする。

 金鯱は6回、この回先頭の岡野八郎が四球で出塁、武笠が投前に送りバントを決めて一死二塁、岡田源三郎監督が四球を選んで一死一二塁、続く佐々木常助の当たりは右中間に落ちるが様子を見ていた二走武笠のスタートが遅れて8-4-2と転送されて武笠は本塁憤死、岡田は三塁に佐々木は二塁に進んで二死二三塁、ここで決死のダブルスチールを敢行、岡田源三郎監督がホームに滑り込んでセーフ!5-0とする。岡田源三郎は満42歳での盗塁、これは史上初の40歳以上の盗塁として球史にその名を刻むこととなった。しかもこれがホームスチールであった。

 金鯱先発の中山正嘉は5回まで名古屋打線を1安打無得点に抑える。名古屋は6回、一死後石田政良が三前にセーフティバントを決めて一死一塁、二死後白木一二、倉本信護が連続四球を選んで二死満塁、三浦敏一が押出し四球を選んで1-5、パスボールで石田が還り2-5、鈴木秀雄が四球を選んで再び二死満塁、しかし西沢に代わる代打田中実(2014年1月12日追記:読者の方からのご指摘により、間違いであることが判明しております。この回は西沢が打席に立っており、田中実が代打に起用されるのは7回のこととなります。)は三振に倒れる。

 名古屋は7回、村瀬一三、桝嘉一が連続四球、石田の送りバントが又も内野安打となって無死満塁、金鯱は中山をレフトに回して鈴木鶴雄にスイッチするが大沢清が中前に2点タイムリーを放って4-5としてなお一三塁、金鯱は鈴木鶴雄を下げて再び中山をマウンドに送る。白木の遊ゴロをショート岡野が失して5-5の同点、一死後三浦が三前に内野安打して一死満塁、二死後西沢に代わる代打田中実が押出し四球を選んで6-5と逆転に成功する。

 名古屋は満を持して西沢に代えて松尾幸造を二番手に送るが金鯱は8回、この回先頭の中山から岡野、浅井太郎と三連続四球、名古屋は松尾に代えて三番手に森井茂を送る。松尾は何をしに出てきたのか。岡田源三郎監督の投ゴロは1-2-3と渡るゲッツー、ところがこの隙に二走岡野が三塁を蹴ってホームに生還して6-6の同点とする。

 名古屋は8回裏、この回先頭の桝が四球で出塁、石田が送って一死二塁、大沢は右飛に倒れて二死二塁、ここで白木が右前にタイムリーを放って7-6と突き放しそのまま逃げ切り、名古屋は金鯱と同率六位に並んだ。

 西沢道夫は7回まで6安打7四球1三振で今季2勝目。乱調松尾幸造の後に急遽登板した森井茂は現行ルールであれば勝利投手であるが公式記録では西沢に勝利投手が記録され、森井には当ブログルールによるセーブが記録された。





*岡田源三郎監督のホームスチールのシーン。第三打席右端の「O’」が本塁への盗塁を表します。次打者佐々木常助も三塁に盗塁を決めておりダブルスチールとなります。





5 件のコメント:

  1. こんにちは、はじめましてウスコイ企画と申します。
    膨大な情報量で、しかもここにしか無い情報ばかり、
    いつも圧倒されながら拝読しております。
    今回、読んでいて気付いたのですが名古屋軍の攻撃で
    6回と7回に西沢の代打田中実が登場します。
    西沢は7回も投げているようですので6回の最後の打者は
    西沢の三振ではないかと思いますがいかがでしょうか。
    もしよろしければご確認いただけたらと思います。
    どうぞよろしくお願いいたします。

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    1. コメントありがとうございます。

      ご指摘のとおり、6回裏名古屋の攻撃の最後の打者は西沢道夫で三振に倒れています。田中実が西沢の代打に出て押出し四球を選んだのは7回の打席で間違いありません。単純な解読ミスが原因です。的確なご指摘ありがとうございました。

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  2. ありがとうございます。この試合の中山投手ですが、7回途中で交代するまで
    6回0/3で打者29、安打3、再登板後は2回で打者12、安打3まで読み取れました
    が、奪三振数と与四死球数は交代前と再登板後でそれぞれいくつになるか
    分かりますでしょうか?記入欄には合算して書かれていると思いますが、
    何とか別々に数を把握できないものかと思っております。

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    1. 交代前が4三振7四球0死球、再登板後が0三振3四球0死球です。

      他の試合でも再登板した投手の成績は合算されていますので、スコアカードから把握するしか方法はなさそうです。

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  3. ありがとうございます!
    また色々と教えてください。
    スコアカードを確認できるのはこちら様だけなので・・・

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