2010年11月14日日曜日

12年秋 名古屋vs金鯱 7回戦

11月15日 (月) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 名古屋 11勝29敗3分 0.275 松尾幸造 繁里栄
0 0 0 3 0 1 0 3 X 7 金鯱   20勝22敗       0.476 古谷倉之助 鈴木鶴雄


勝利投手 古谷倉之助 6勝4敗
敗戦投手 繁里栄        0勝7敗
セーブ   鈴木鶴雄 2


三塁打 (金)島


隠れたヒーロー、相原輝夫


 名古屋は初回、先頭の石丸藤吉が中前打で出塁するが石田政良三振の時に二盗失敗で三振ゲッツー。続く桝嘉一の左前打をレフト黒澤俊夫が後逸し桝は二塁、三塁を蹴ってホームへ向かうが中継の江口の強肩に刺されてチェンジ。

 名古屋は3回、先頭の小坂三郎がピッチャー強襲ヒット、松尾幸造の二ゴロで小坂は二封、石丸の三ゴロで松尾は二封、石田の三ゴロをサード矢野槇雄が失して二死一二塁、桝嘉一の右前打で石丸が還り1点を先制、ところが三塁に達した一走石田が三塁をオーバーランしてキャッチャー相原輝夫からの送球に刺されてチェンジ。名古屋は先制するが拙走が目立つ。

 名古屋先発の松尾幸造は立ち上がり連続四球で心配されたがその後立ち直る。ところが3回、矢野槇雄のピッチャー返しを脚に受けて退場、二番手に繁里栄を送る。急遽登板の繁里は続く黒澤俊夫を三振に仕留める。

 金鯱は4回も先頭の小林茂太が三振に打ち取られるが、続く相原が四球で出塁、二死後スリム平川喜代美が中前打、古谷倉之助四球で二死満塁、トップに返り島秀之助が左中間に走者一掃の二塁打を放ち3-1と逆転する。

 名古屋は5回、四球で出塁の石田を二塁に置いて大沢清の一飛をファースト平川が落球する間に二塁から石田が還って2-3とするが金鯱は6回、先頭の相原が四球で出塁、瀬井清の投前バントが内野安打となり無死一二塁、ここで重盗を敢行するとキャッチャー三浦敏一が三塁に高投して相原が還り4-2。金鯱は6回から病み上がりの古谷に代えて二番手に鈴木鶴雄を投入。

 名古屋は8回、先頭の黒澤が四球で出塁、小林茂左前打、瀬井左前タイムリー、平川左前タイムリー、更に鈴木の投ゴロをピッチャー重里が二塁に悪送球する間に平川が還ってこの回3点を加えて7-2とし試合を決める。

 古谷倉之助は復帰後初勝利、9月25日の対ライオン3回戦以来の勝星をあげる。リリーフ鈴木鶴雄は4イニングを4安打4四球3三振無失点に抑える。金鯱の得点は三回とも四球の走者から始まったもの。うち二回は相原輝夫が選んだもので、この日の相原の記録は2打数無安打であるが、2四球、2盗塁、2得点の活躍であった。この日のお立ち台は走者一掃の二塁打を放った島秀之助となるが、相原が選んだ2四球が最大の勝因である。



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