11月10日 (水) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 名古屋 10勝26敗3分 0.278 遠藤忠二郎
0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 タイガース 32勝7敗1分 0.821 西村幸生 若林忠志
二塁打 (名)大沢
三塁打 (タ)伊賀上
遠藤忠二郎、粘りのピッチング
名古屋はこのところ四番或は五番ライトに入っていた遠藤忠二郎が9月26日以来の登板。
タイガースは2回、二死後西村幸生左前打、岡田宗芳右前打で二死一二塁から松木謙治郎が右前にタイムリーを放って1点を先制する。しかしその後は遠藤の緩球が打てず3回~8回まで1安打に抑えられる。
一方名古屋も西村幸生に手も足も出ず6回まで4四球のみで無安打。7回、この回先頭の大沢清が得意の右打ちを見せて右前打を放ちノーヒットノーランを免れるが田中実の投ゴロで1-6-3のゲッツー。
名古屋は8回も無安打で9回を迎える。先頭の石田政良が四球で出塁、一死後桝嘉一が左前打、ここで大沢清が右中間に二塁打を放ち遂に1-1の同点。更に遠藤の中犠飛で2-1と逆転する。
タイガースは9回裏、この回先頭の伊賀上良平が右中間に三塁打、カイザー田中義雄に代わる代打門前真佐人は二ゴロに倒れて一死三塁、西村に代わる代打御園生崇男がスクイズを決めて2-2の同点として延長戦に突入。タイガースは二番手に若林忠志が登場する。
10回は両軍無安打。名古屋は11回表、先頭の石丸藤吉が右前打で出塁、一死後大沢清が右にライナーを放つがセカンド藤村富美男が好捕、一走石丸が飛び出してゲッツー。タイガースの11回裏は三者凡退、第一試合のため規程により引き分け。
遠藤忠二郎は久々の登板となったが11回を投げ抜き6安打5四球2三振。遠藤は四番景浦将を徹底的にマークして景浦は5打席4四球、続く五番藤井勇を5打数0安打に抑えたことと、三番山口政信を4打数無安打に抑えたこと、すなわち猛虎の誇るクリーンナップトリオを無安打に抑えたことが引き分けに持ち込むことができた最大の要因である。藤井は5打席中4打席でイニングの最終打者となった。
西村幸生は9回を投げて4安打5四球3三振、西村はこの日勝てなかったことにより今シーズン15勝に終わり、スタルヒンと並んで最多勝となったが単独最多勝を逃すこととなる。単独最多勝であれば防御率との二冠でMVPを獲れたかもしれない。
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