11月30日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 0 0 0 5 7 名古屋 13勝33敗3分 0.283 松尾幸造 繁里栄
0 1 0 0 0 0 0 2 1 4 イーグルス 28勝19敗2分 0.596 中河美芳
勝利投手 松尾幸造 4勝6敗
敗戦投手 中河美芳 13勝6敗
二塁打 (名)桝、大沢 (イ)寺内2、中河
名古屋、有終の美を飾る
いよいよ昭和12年秋季リーグ戦の最終戦を迎えることとなった。
名古屋は初回、一死後三浦敏一左前打、桝嘉一左中間二塁打、大沢清が珍しく引っ張って左翼線に二塁打を放ち2点を先制する。
イーグルスは2回、先頭のサム高橋吉雄が三塁内野安打で出塁、小島利男の遊ゴロで高橋が二塁に進み、中河美芳の右前タイムリーで1-2とする。
その後は松尾幸造、中河美芳両左腕投手の投げ合いが続き一進一退の展開。イーグルスは8回、先頭の寺内一隆内野安打、杉田屋守の三ゴロでランナーが入れ替わり代走に村澤秀雄を起用、バッキー・ハリス左前打で一死一二塁、高橋は左飛に倒れ二死一二塁、小島利男の三ゴロをサード田中実がトンネル、村澤が還り2-2の同点、レフト石田政良からのバックホームが高く逸れる暴投となる間にハリスもホームに突入、イーグルスが3-2と逆転に成功する。
名古屋は9回、先頭の田中実が四球で出塁、イーグルスはセカンド高橋をサードに、サード野村実をセカンドに入れ替える。石田の送りバントは内野安打となり一二塁、小坂三郎の送りバントも内野安打となって無死満塁、松尾に代わる代打小島茂男の遊ゴロをショート辻がエラーして同点、石丸藤吉の三ゴロで三走石田は本封、三浦は捕邪飛に倒れて二死満塁、ここで桝嘉一が左前に本日4安打目となる2点タイムリーを放ち5-3と逆転、更に大沢清の中前打で二走石丸に続いて一走桝嘉一も一気にホームに還り7-3とする。本日4安打の桝は走塁でも西武辻もびっくりの好走塁を見せる。大沢には一二塁からのシングルヒットで2打点が記録されている。
松尾に代打が送られたため9回裏は繁里栄が登板、イーグルスは先頭の中河が左翼線に巧打して二塁打、辻に代わる代打斎藤正寿の遊ゴロをショート小坂がエラーして無死一三塁、斎藤に代えて代走に筒井良武を起用、しかし筒井は二盗に失敗、トップに返り寺内が右翼線に二塁打を放って4-7、しかし最後は太田健一がサードフライに倒れてゲームセット。ここに昭和12年度ペナントレースが終了する。
桝嘉一が4打数4安打2打点、大沢清が5打数2安打4打点の活躍であった。名古屋打線は三浦敏一が5打数2安打、白木一二が5打数2安打、途中出場の石田政良が2打数2安打、小坂三郎が4打数2安打と、ヒットを打った6人全員がマルチヒットを記録する。
明日12月1日から春季優勝のジャイアンツと秋季優勝のタイガースとの間で日本選手権争奪試合が7回戦で行われます。この試合のスコアブックも残されていますので、実況中継を続けます。
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