2015年9月4日金曜日

17年 大和vs阪急 11回戦


9月26日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 大和 19勝49敗9分 0.279 畑福俊英
1 0 0 0 0 0 1 0 X 2 阪急 39勝36敗3分 0.520 森弘太郎

勝利投手 森弘太郎 18勝14敗
敗戦投手 畑福俊英   2勝11敗

二塁打 (和)木村

勝利打点 黒田健吾 8


森弘太郎、完投で18勝目

 阪急は初回、先頭の西村正夫が三塁に内野安打、フランク山田伝は右飛に倒れるが、西村が二盗を決めて一死二塁、上田藤夫の左前打で一死一三塁、黒田健吾の二ゴロの間に三走西村が還って1点を先制する。

 阪急打線は2回以降、黒鷲先発の畑福俊英に抑えられて5回まで無安打。

 阪急は6回、先頭の山田が中前に久々のヒット、上田も中前打で続いて無死一二塁、しかし黒田は右飛、森田定雄も右飛、小田野柏は中飛に倒れて無得点。

 阪急は7回、先頭の池田久之が左前打で出塁、中村栄の遊ゴロでランナーが入れ替わり、森弘太郎のピッチャー強襲ヒットで一死一二塁、トップに返り西村も右前打で一死満塁、山田が左前にタイムリーを放ち2-0とする。

 阪急先発の森弘太郎は6安打3四球3三振で完投、18勝目をあげる。


 「野球界」昭和17年10月1日号によると、今季の大和では玉腰忠義と谷義夫が戦場に旅立つこととなる。9月24日の阪神戦が両名の戦前最後の試合となった。谷は戦後、急映でプロに復帰するが、昭和21年に都市対抗に出場した愛知産業の二塁手に「谷」姓が認められ、これが谷義夫である可能性がある。玉腰も生きて還り、戦後はプロに復帰して金星から阪急で活躍することとなる。


 大和では、寺内一隆監督も兵役に就く。苅田久徳が監督として大和に入団するのはもう少し後のことで、「野球界」の記事によると、寺内監督の応召から苅田監督の就任までの間、畑福俊英が「臨時監督」を務めている。ちょうどこの頃のことのようだ。畑福は戦後専修大学松戸高校の監督に就任し、その専大松戸は2015年夏、甲子園に初出場することとなった。寺内は戦死することとなる。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿