9月28日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 南海 39勝40敗 0.494 石田光彦 川崎徳次 神田武夫
1 0 0 0 0 0 3 0 X 4 巨人 53勝23敗4分 0.697 川畑博 須田博
勝利投手 須田博 15勝6敗
敗戦投手 川崎徳次 12勝12敗
二塁打 (南)岩本 (巨)青田
勝利打点 青田昇 2
青田昇、逆転二塁打
南海は初回、先頭の柳鶴震の遊ゴロをショート白石敏男がエラー、猪子利男が四球を選んで無死一二塁、続く国久松一の当りはライトライナー、ライト中島治康は一塁に送球してツーアウト、ファースト永沢富士雄が二塁に送球してスリーアウト、三重殺が記録された。翌日の読売新聞は「劈頭中島が国久の右前難球を好捕して三重殺に斥ける美技」と伝えている。
巨人は1回裏、先頭の呉波がツーナッシングと追い込まれながら四球を選んで出塁、青田昇は中飛、白石は三飛に倒れるが呉が二盗に成功、中島が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。初回は中島の好守に亘る活躍が目に付いた。
南海は2回、先頭の岩本義行が左中間に二塁打、岡村俊昭の一ゴロの間に岩本は三進、中野正雄は四球を選んで一死一三塁、石田光彦の右犠飛で1-1の同点に追い付く。
巨人は3回から先発の川畑博に代わって須田博がマウンドに上る。
南海も3回裏巨人の攻撃で先頭の多田文久三が四球で歩くと先発の石田から川崎徳次にスイッチ。
南海は4回、先頭の岩本がストレートの四球で出塁、岡村が投前に送りバントを決めて一死二塁、ここで岩本が三盗に成功、中野は三振に倒れて二死三塁、川崎の二ゴロをセカンド坂本茂がエラーする間に三走岩本が還って2-1と勝ち越す。
須田は代わってから南海打線を無安打に抑える好投を続けて味方の反撃を待つ。
巨人は7回、一死後須田が左前打を放って出塁、多田文久三もレフト線にヒットで続いて一死一二塁、ここで南海ベンチは川崎から三番手の神田武夫にスイッチ、トップに返り呉の二ゴロをセカンド国久がエラーして一死満塁、青田が左中間に二塁打を放ち3-2と逆転、レフト猪子からの返球が乱れる間に一走呉も還って4-2として勝負を決める。
2打点をあげた青田昇が早くもプロ入り2個目の勝利打点を記録。
巨人は初回の守備で昭和14年6月17日の名古屋戦以来となる三重殺を記録した。
南海はセカンド国久松一とレフト猪子利男の失策が響いた。名セカンド北原昇を欠いた南海は国久をセカンドに戻し猪子を外野に回しているが、本日はそのツケが回ってきたのである。
須田博は7回を無安打3四球4三振1失点、自責点1の力投で15勝目をあげる。敗戦投手は残した2走者が得点したため川崎徳次に記録されたが、青田に逆転の二塁打を許したのは神田武夫であった。
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