2015年9月22日火曜日

17年 南海vs大和 12回戦


10月3日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 南海 40勝41敗 0.494 石田光彦 神田武夫
0 0 2 1 1 0 0 0 X 4 大和 21勝51敗9分 0.292 畑福俊英 石原繁三

勝利投手 石原繁三 15勝22敗
敗戦投手 石田光彦   6勝11敗

二塁打 (和)木村、木下、金子
三塁打 (南)岡村
本塁打 (南)岩本 7号

勝利打点 木村孝平 4


石原繁三、無安打リリーフ

 南海は徳島忠彦が先発のマスクを被った。徳島のキャッチャーは2年間のプロ生活でこの試合のみとなる。

 大和は3回、一死後畑福俊英が四球を選んで出塁、トップに返り山田潔は右飛に倒れるが、木村孝平の二塁打で一走畑福がホームに還り1点を先制、バックホームの間に打者走者の木村は三塁に達する。スコアカードの記載によると、木村の当りはショートへの打球がセンターに抜けたように見える。また、センター岩本義行から直接バックホームされた間に木村が三塁に進んでいることも確認できる。駿足とは考えにくい畑福が一塁からホームに還っていることと併せて考えてみると、変則的な打球がセンターに抜けたものでしょう。この後、急造キャッチャー徳島がパスボールを犯して三走木村も還り、この回2点を先制する。

 南海は4回、一死後岩本がレフトスタンドに第7号ソロホームランを叩き込んで1-2とする。岩本はこれで古川清蔵に並んで本塁打王争いトップタイとなった。6本で中島治康が追っている。

 南海は4回裏の守備からキャッチャーを徳島からレギュラー捕手の八木進に交代する。

 大和は4回裏、先頭の木下政文が左越えに二塁打、富松信彦の遊ゴロで二走木下が三塁に走ってしまい、ショート柳鶴震からサード長谷川善三に送球されてタッチアウト、しかし富松が二盗に成功、小松原博喜の投ゴロの間に富松は三進、鈴木秀雄が四球から二盗を決めて二死二三塁、杉江文二の右前タイムリーで3-1と突き放す。二走鈴木も三塁ベースを蹴ってホームを狙うが、ライト岡村俊昭からの好返球にタッチアウト。

 南海は5回、先頭の石田光彦が左前打で出塁、長谷川が四球を選んで無死一二塁、トップに返り柳を打席に迎えたところで大和は先発の畑福から石原繁三にスイッチ、これは畑福代理監督が自ら判断したのでしょうか。柳が送りバントを決めて一死二三塁、猪子利男の右犠飛で2-3と追い詰める。

 南海は5回から先発の石田に代えて神田武夫をマウンドに送り込む。

 大和は5回裏、石原の当りは遊ゴロ、これをショート柳がエラー、トップに返り山田が四球を選んで無死一二塁、木村の投前送りバントをピッチャー神田が三塁に送球して二走石原は三封、キャッチャー八木の二塁牽制が悪送球となって二走山田が三塁に進み、木村が二盗を決めて一死二三塁、金子裕が四球を選んで一死満塁、木下の左邪犠飛で4-2と突き放す。ここはレフト猪子利男の「頭脳的エラー」と言えるでしょう。白線を超えたところで見送らなければならない場面ですが、猪子も内野が専門でお家の事情でレフトに入っている。名二塁手北原昇の離脱の穴は外野から万能選手国久松一がセカンドに回って埋めており、そのあおりを食って猪子がレフトに回っているのですが、既にレフトを1ヶ月やっているので猪子のセンスであればファウルと判断して見送らなければならない。但し、物資不足で外野まで白線が引かれていなかった可能性も考慮すべきかもしれませんが、いくら何でもそれはないでしょうね。


 この貴重な追加点が効いて大和が逃げ切る。リリーフの石原繁三は無安打3四球2三振無失点のピッチングであった。


 

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