10月3日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 0 1 0 2 5 巨人 54勝24敗4分 0.692 川畑博
0 3 0 0 1 3 0 2 X 9 朝日 35勝41敗5分 0.461 林安夫 内藤幸三 林安夫
勝利投手 内藤幸三 1勝5敗
敗戦投手 川畑博 0勝4敗
セーブ 林安夫 3
勝利打点 なし
猛打賞 (朝)広田修三 1、浅原直人 2
先発の林安夫がセーブ
巨人は川畑博、朝日は林安夫の先発で午後0時30分、沢東洋男主審の右手が上がり試合開始。
朝日は初回、先頭の坪内道則の当りは左飛、これをレフト伊藤健太郎が落球、原秀雄は二飛に倒れるが、広田修三の遊ゴロもショート白石敏男がエラーして一死一二塁、浅原直人の三ゴロは一塁に送られてツーアウト、ここで二走坪内が三塁ベースを蹴ってホームに突進、しかしファースト永沢富士雄は落ち着いてホームに送球してタッチアウト、ファーストが若手の小暮力三であれば面白い狙いであったかもしれないが、ベテランの永沢には通じなかった。
朝日は2回、一死後岩田次男が中前打で出塁、早川平一の遊ゴロを白石が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて一死一二塁、酒沢政夫のライト線ヒットで二走岩田が三塁ベースを蹴ってホームを突くが、ライト中島治康からの返球にタッチアウト、二死一三塁から斉藤忠二の三ゴロをサード青田昇が一塁に悪送球する間に三走早川が還って1点を先制、一走酒沢は三塁に進み、斉藤が二盗を決めて二死二三塁、坪内の遊ゴロをショート白石が一塁に悪送球する間に三走酒沢が還って2-0、一走酒沢は三塁に進み、坪内が二盗を決めて再度二死二三塁、原秀雄の中前タイムリーで3-0、二走坪内も三塁ベースを蹴ってホームを狙うがセンター呉波からの返球をカットしたピッチャー川畑がホームに送球して「8-1-2」の中継プレーでタッチアウト、結局3点止まりであった。
巨人はここまで4エラーで川畑は3失点ながら自責点はゼロ、ベテラン永沢の落ち着いたプレーと、中島、呉の2つの好返球で何とか3失点に止めた。
3回まで無安打の巨人は4回、2回にタイムリーエラーを犯した青田が右前打で出塁、同じくタイムリーエラーの白石も左前打を放って無死一二塁、好返球の中島がレフトにタイムリーを放って1点返し1-3、無死一二塁のチャンスが続くがピッチャー林からの牽制に二走白石が刺されて一死一塁、伊藤の遊ゴロの間に中島は二進、永沢に代わる代打小暮が右前にタイムリーを放って2-3と追い上げる。
朝日は5回から先発の林をライトに回して内藤幸三をマウンドに送り込む。内藤は5回に2四球を出したが無失点。
朝日は5回裏、先頭の広田が左前打、浅原のバントは内野安打となって無死一二塁、ライトに回った林の送りバントは一飛となって失敗、岩田が四球を選んで一死満塁、リリーフ内藤の初打席は左前タイムリーとなって4-2と突き放す。
これで気を良くした内藤は6回を三者凡退に抑える。
朝日は6回裏、先頭の坪内が三塁線にセーフティバントを決めて出塁、原が三前に送りバントを決めて一死二塁、広田の左前タイムリーで5-2、浅原のセンター左奥への二塁打で広田が還り6-2、センター呉からの返球が乱れる間に浅原は三塁に進み、林の三ゴロの間に生還して7-2と大きくリードする。
巨人は7回、二死後6回に悪送球した呉がレフト線に二塁打、青田がライトにタイムリーを放って3-7、白石は四球、中島も四球を選んで二死満塁の大チャンス、しかし6回の守備から伊藤に代わってレフトに入っていた林清一は一ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。ここは代打須田博の手があったのではないか。巨人は7回の守備からサードを青田から小池繁雄に代えたが、青田は外野もできるので林の次のレフトに回せばよいのである。
巨人は8回、先頭の小暮力三がストレートの四球で出塁、坂本茂の二ゴロの間に小暮は二進、多田文久三は遊飛に倒れるが、川畑が中前打、トップに返り呉も四球を選んで二死満塁、しかし小池は捕邪飛に倒れて無得点。ここも7回裏の守備から青田を小池に代えた策が裏目に出たと言える。(ここで翌日の読売新聞を読んでみたら、鈴木惣太郎の論評も「それにしても7回青田を小池にかえたのは頗る拙なく8回に得点機を失ていた」と論じている。)
朝日は8回裏、先頭の広田が左前打、浅原が左中間に二塁打を放って無死二三塁、ここで林が左前に2点タイムリーを放って9-3とダメ押す。朝日は林を残しておいた策が成功した。
しかし巨人は9回に粘りを見せた。先頭の白石がストレートの四球で出塁、中島は三振に倒れるが、林がショートに内野安打、小暮も四球を選んで一死満塁、ここで坂本の二ゴロをセカンド原が痛恨のエラー、三走白石に続いて二走林も還って5-9、多田文久三も四球を選んで再度一死満塁、巨人はここで川畑に代えて代打須田を送る。須田の初球がボールになると朝日竹内愛一監督は内藤に代えてライトに入っていた林安夫に再登板を命じる。林は須田を三振に打ち取り、最後は呉を投ゴロに抑えて朝日が逃げ切った。
巨人は9安打10四球5得点で14残塁、朝日は16安打3四球9得点で12残塁、試合終了は2時半で試合時間は2時間ちょうどであった。
内藤幸三は4回3分の1を投げて4安打9四球3三振と四球を連発しながらぎりぎり凌いで今季初勝利をあげる。このところ投球内容が良いので勝利投手となるのも時間の問題であった。林安夫は先発して4イニングを投げてからライトに回り、9回4点差で一死満塁の場面に再登板して後続を抑え、セーブを記録した。
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