2015年9月5日土曜日

17年 朝日vs阪神 11回戦


9月26日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0  0 朝日 33勝40敗4分 0.452 内藤幸三
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0  0 阪神 39勝34敗5分 0.534 御園生崇男

二塁打 (朝)伊勢川

勝利打点 なし


阪神投手陣、40イニングス連続無失点

 5回から降ってきた雨は8回に止んで延長15回0対0で引き分けた。

 朝日は初回、先頭の五味芳夫が中前打で出塁するが二盗に失敗、これがケチの付き始めであった。2回から6回は1安打に抑えられるが、7回、二死後浅原直人が四球、早川平一は三塁に内野安打、鬼頭政一も四球を選んで二死満塁、しかし広田修三に代わる代打景浦賢一は右飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 朝日は8回、先頭の伊勢川真澄が左中間に二塁打、内藤幸三は三振に倒れ、トップに返り五味が四球を選んで一死一二塁、しかし室脇正信の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 朝日は9回、二死後早川が左前打、鬼頭も四球を選んで二死一二塁とするが、斉藤忠二に代わる代打林安夫は一飛に倒れてこの回も無得点。林は9回裏からファーストに入って15回まで出場した。

 朝日は10回、先頭の伊勢川が二遊間に内野安打、内藤が送って一死二塁、かと思われたが伊勢川が二塁をオーバーランしてファースト藤井勇が二塁に送球しタッチアウト、又もダブルプレーが記録された。伊勢川は二塁に進んでいるので内藤の犠打は成立している。


 阪神は初回、先頭の塚本博睦が四球で出塁、山口政信の二ゴロでランナーが入れ替わり山口が二盗に成功、カイザー田中義雄の左前打で一死一三塁、しかし藤井は投飛、御園生崇男は三振に倒れて無得点。これ以降は朝日先発の内藤幸三に抑え込まれて9回まで2安打のみに終わる。5回は三者三振であった。

 朝日は15回表、二死後内藤が右前打を放って出塁、しかし五味は三振に倒れて無得点。

 阪神は15回裏、先頭の山口が左前打、田中が送って一死二塁とサヨナラのチャンス、しかし藤井は遊ゴロに倒れて二死三塁、御園生は中飛に倒れて延長15回引き分く。


 内藤幸三は5回の三者三振を含めて4安打5四球9三振で15回を零封。

 御園生崇男は8安打6四球6三振で15回を無失点に抑えた。御園生は22日の巨人戦に続くシャットアウトで24イニングス連続無失点を継続中。


 阪神は24日の大和戦で延長12回0対0の引分けに続いて延長15回を0対0で引分け。阪神投手陣はこれで40イニングス連続無失点を継続中となった。


 この試合の殊勲者には伊勢川真澄が挙げられる。伊勢川は9回から12回まで4イニング連続で阪神の盗塁を防いだのである。9回は一死一塁で山口の二盗を刺し、10回は二死一塁で上田正の二盗を刺し、11回は無死一塁で野口昇の二盗を刺し、12回にも無死一塁で塚本の二盗を刺した。この伊勢川の肩をかいくぐって山口政信は2盗塁を記録した。「和製ディマジオ」と呼ばれた快脚は、戦場から帰還しても衰えていない。



 

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