2014年12月22日月曜日

17年 巨人vs阪神 4回戦


5月13日 (水) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 0 0 0 0 0 0 1 4 巨人 19勝7敗 0.731 須田博 中尾輝三
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪神 13勝12敗1分 0.520 御園生崇男 若林忠志

勝利投手 中尾輝三     7勝4敗
敗戦投手 御園生崇男 2勝2敗

二塁打 (巨)伊藤、須田、呉 (神)御園生

勝利打点 なし


中尾輝三、気魄のピッチング

 川上哲治が欠場(おそらく徴兵検査でしょう)している巨人は六番ファーストに永沢富士雄を据える。

 阪神は初回、先頭の塚本博睦が三前にセーフティバントを試みるもサード水原茂に捌かれて一塁アウト、続く金田正泰がストレートの四球で出塁するが松本貞一の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 巨人は2回、一死後伊藤健太郎が中越えに二塁打、永沢の右飛で伊藤はタッチアップから三塁に進み、パスボールで先制のホームを踏む。坂本茂が四球から二盗に成功、小池繁雄も四球を選んで二死一二塁、須田博の左中間二塁打で二者生還して3-0とする。

 阪神は2回裏、先頭の土井垣武が右前打で出塁、御園生崇男の右越え二塁打で無死二三塁、カイザー田中義雄は四球を選んで無死満塁、巨人ベンチはここで早くも先発の須田をあきらめ中尾輝三をリリーフに送る。野口昇の中犠飛で三走土井垣が還り1-3、大島武の第一打席で早くも代打若林忠志を起用、しかし若林は三振、上田正も遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。この辺りに阪神打線の弱さが見て取れる。

 若林は3回から先発の御園生崇男に代わってマウンドに上がり、御園生はライトに入る。

 10日の3回戦で7失点を喫した中尾が気魄のピッチングを見せた。3回から5回まで三者凡退、6回からは1安打ずつを許すが8回まで無失点。

 巨人は9回表、先頭の中島が四球で出塁、伊藤が左前打を放って無死一二塁、ここで中島が単独三盗を決めて一三塁、永沢が四球を選んで無死満塁、二塁に進んだ伊藤に代走林清一を起用、坂本は中飛に倒れて一死満塁、小池が右中間にタイムリーを放って4-1、二走林もホームを狙うがセンター塚本からのバックホームにタッチアウト。


 中尾輝三は9回阪神の反撃を三者凡退に退け、8回を投げて3安打1四球4三振無失点、10日とは見違えるピッチングを見せて7勝目をあげる。


 阪神は今季9人が兵役で抜けて戦力低下が著しいが、特に下位打線の弱さが目立っている。内野のレギュラーが全員抜けてメンバーが組める状況にない。ショートの野口昇だけが昨年出場経験があり、サードにキャッチャーの土井垣武、セカンドにピッチャーの松本貞一を使って糊口を凌いでいる。








*10日の雪辱を期す中尾輝三は気魄のピッチングで7勝目をあげた。











 

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