5月12日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 南海 16勝11敗 0.593 川崎徳次
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1X 2 名古屋 9勝17敗 0.346 松尾幸造
勝利投手 松尾五郎 2勝2敗
敗戦投手 川崎徳次 3勝5敗
本塁打 (名)古川 1号、2号
勝利打点 古川清蔵 3
古川清蔵2発
名古屋が古川清蔵の2本塁打で南海を粉砕した。
南海は初回、先頭の国久松一の中飛を名手桝嘉一が失して無死一塁、ここで国久が二盗を試みるがキャッチャー古川清蔵からの送球にタッチアウト。二死後北原昇がレフト線にヒットを放ち二盗を試みるが又も古川が刺す。この2つの補殺で古川が乗った。
南海は4回、先頭の国久が中前打で出塁、猪子利男の捕前送りバントを古川が一塁に悪送球、犠打とエラーが記録される。ここは古川が調子に乗り過ぎたようだが、このエラーで冷静になれたとも考えられる。古川の暴投で国久は三塁に進み無死一三塁、北原が右前に先制タイムリーを放ち1-0、しかし岩本義行の遊ゴロは「6-4-3」のゲッツー、室井豊が四球を選ぶが岡村俊昭が一ゴロに倒れて追加点はならず。
南海先発の川崎徳次は好調なピッチングを続け6回まで無安打無得点を続ける。
名古屋は7回、先頭の飯塚誠は左飛、吉田猪佐喜も三振に倒れて依然として無安打、ここで古川がファウル、ボール、ボール、ファウル、ボール、ファウル、ファウルからの8球目をレフトスタンドに同点ホームラン、1-1とする。
名古屋先発の松尾幸造は6回まで5安打3四球と走者を出しながら2つの併殺にも助けられて1失点。7回以降は南海打線を無安打に抑え10回まで1失点で切り抜ける。8回には先頭の国久を遊失で生かし、猪子の送りバントを二塁に送球して野選を犯すミスをやったが、ダブルスチールを又も古川が刺してピンチを未然に防いだ。
名古屋は10回裏、先頭の古川がレフトスタンドにサヨナラホームラン、開幕から快進撃続けてきた南海は4連敗となった。
古川清蔵が7回に放った同点ホームランは自身プロ入り初ホームラン、2年連続本塁打王に輝くこととなる古川がホームランバッターとして開眼した一打であった。古川の2本塁打は記録を調べれば判明しますが、その伏線として3つの補殺を記録していたことはスコアカードをめくっていかないと見つけることはできません。原データをじっくり調べることの重要性を再認識させられた試合でした。
*古川清蔵の2本塁打を伝えるスコアカード。
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