2014年12月14日日曜日

17年 阪神vs巨人 3回戦


5月10日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0  6  7 阪神 13勝10敗1分 0.565 御園生崇男
0 0 1 0 0 0 0 0 0  0  1 巨人 17勝7敗 0.708 中尾輝三

勝利投手 御園生崇男 2勝1敗
敗戦投手 中尾輝三     6勝4敗

二塁打 (神)野口昇 (巨)水原
三塁打 (神)土井垣 (巨)楠

勝利打点 松本貞一 1

猛打賞 (巨)楠安夫 1


御園生崇男、10回を完投

 書き入れの試合とあって西宮球場には約7,900人の観客が詰めかけた。4月3日の1回戦13,000人よりは少ないが、普段が2~3,000人なので人気カードと言える。

 巨人先発の中尾輝三は力み気味の投球で初回は先頭の塚本博睦、続く金田正泰を連続三振に切って取る立ち上がりであったが、実はこれが仇と出ることになる。

 巨人は3回、一死後中尾が中前打で出塁、トップに返り白石敏男の遊ゴロで中尾が2封されるが白石が二盗に成功、水原茂が左中間に二塁打を放って1点を先制する。

 阪神は4回、松本貞一、土井垣武が連続四球で無死一二塁、御園生崇男がセオリーどおり三前に送りバントを決めて一死二三塁、カイザー田中義雄が二前にプッシュバント気味にスクイズを決めて1-1の同点とする。

 阪神は5回、一死後上田正が四球から二盗に成功、トップに返り塚本は一邪飛に倒れるが金田が四球、松本も四球を選んで二死満塁とするが土井垣は三ゴロに倒れて無得点。

 中尾はここまで阪神打線を1安打に抑えて5三振を奪うが6四球、コントロールには格段の進歩を見せてきている中尾であるが、この日は力みが取れないようだ。

 中尾、御園生両投手の力投が続いて試合は延長戦に突入する。

 阪神は10回表、先頭の塚本博睦の遊ゴロをショート白石が一塁に悪送球して塚本は二塁に進み、金田に代わる代打若林忠志監督がライト線にヒットでつなぎ無死一三塁、松本が右前に勝越しタイムリーをを放って2-1、土井垣の一塁線バントが内野安打になって無死満塁、御園生が中前に2点タイムリーを放ち4-1、センター呉波がファンブルする間に二者進塁して無死二三塁、カイザー田中義雄の左犠飛で5-1、野口がレフト線に二塁打を放って6-1、玉置玉一の投ゴロで野口が三塁に走るが中尾からの送球にタッチアウト、上田の左前打で玉置が三塁に走り、レフト伊藤健太郎からの返球が悪送球となる間に玉置が一気にホームに還り7-1として試合を決める。

 巨人は10回裏、二死後呉が一塁に内野安打、坂本茂が四球を選び中尾に代わる代打林清一の中前打で二死満塁とするが、白石に代わる代打永沢富士雄が中飛に倒れて試合終了。


 御園生崇男は7安打8四球3三振の完投で2勝目をあげる。三番楠安夫に3安打を許したが、川上哲治、中島治康、伊藤健太郎を無安打に抑えたのが効を奏した。

 中尾輝三は9安打7四球6三振、最終回は守備の乱れもあって7失点で自責点は3であった。前半の四球、特に4回の連続四球が痛かった。6回以降は1四球であったが、最後は集中力が途切れたようだ。








*御園生崇男は10回を完投して2勝目をあげる。




















 

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