5月14日 (木) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 阪神 13勝13敗1分 0.500 木下勇
2 0 0 0 0 1 0 0 X 3 朝日 11勝15敗1分 0.423 福士勇
勝利投手 福士勇 3勝1敗
敗戦投手 木下勇 3勝3敗
二塁打 (神)松本、金田
三塁打 (神)土井垣
勝利打点 内藤幸三 1
猛打賞 (朝)室脇正信 1
五味芳夫、2個の本盗を防ぐ
朝日は初回、先頭の坪内道則が遊失に生き、五味芳夫が四球を選んで無死一二塁、内藤幸三のピッチャー強襲ヒットで坪内が還り1点を先制、鬼頭政一も左前にタイムリーを放って2-0とする。
このところ調子をあげてきた朝日先発の福士勇は5回まで6四球の乱調であったが無失点で切り抜ける。この間阪神の2つの拙走に助けられた。すなわち、1回一死後野口昇が右前打で出塁、続く松本貞一のレフト線二塁打で野口が一気にホームを突くが「7-5-2」とレフト室脇正信からサード景浦賢一の中継プレーでタッチアウト。2回は二死ながら三塁に塚本博睦、一塁に仁科栄三のチャンスを迎えて重盗を敢行するがキャッチャー伊勢川真澄からの送球をショート五味が折り返して「2-6-2」でタッチアウト。
阪神は6回、先頭の土井垣武が左中間に三塁打、御園生崇男の中飛は浅く土井垣は動けなかったが、カイザー田中義雄の中飛は犠牲フライとなって1-2と1点差に追い上げる。
しかしその裏、二死後伊勢川が中前打で出塁、室脇の右中間ヒットで伊勢川が強引に三塁ベースを回りホームを狙う。センター坪内、セカンド鬼頭と中継されたバックホームはタイミングはアウトであったがキャッチャー田中が落球して伊勢川がホームイン、すかさず3-1と突き放す。
こうなると今の阪神には反撃の力はなく、7回二死後金田正泰が右中間に二塁打を放つが野口は右飛に倒れ、8回二死後御園生が右前打を放つが田中は中飛に倒れる。9回、先頭の塚本が四球で出塁、大島武に代わる代打玉置玉一も四球を選び、塚本が単独三盗を決めて無死一三塁とするが、ここで重盗を敢行すると一走玉置はキャッチャー伊勢川からの送球に刺され、三走塚本もショート五味からの折り返し送球に刺されてダブルプレー。一走玉置には盗塁失敗が記録されていないが三走塚本には盗塁失敗が記録されている。玉置がディレード気味にスタートを切り、三走塚本もスタートを切ったが五味がタッチしてホームに転送して刺したと考えられ、五味の判断力の高さがもたらした併殺である可能性が高い。何れにしろこの珍しい併殺により阪神の反撃の芽は断たれ、最後は木下勇が三振に倒れてゲームセット。ここは木下に代打若林が出てくる策も考えられるところであったが、木下はこの日無四球の好投を続け、8回は三者三振に打ち取っていることから若林監督は木下をそのまま打席に向かわせたのであろう。
*福士勇は6安打完投で3勝目。木下勇も無四球7三振の力投を見せる。
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