2014年12月23日火曜日

17年 名古屋vs阪急 5回戦


5月14日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 2 0 0 0 1 6 名古屋 9勝18敗 0.333 河村章 西沢道夫
2 0 3 1 0 0 0 2 X 8 阪急  16勝10敗1分 0.615 橋本正吾 森弘太郎

勝利投手 森弘太郎 7勝3敗
敗戦投手 河村章     1勝7敗

勝利打点 池田久之 1 


池田久之、逆転打

 名古屋は初回、先頭の木村進一がストレートの四球で出塁、石丸藤吉の三前バントが内野安打となって無死一二塁、桝嘉一が送りバントを決めて一死二三塁、飯塚誠の三ゴロで三走木村がホームを突くがサード黒田健吾からのバックホームで三本間に挟まれる。挟殺プレーの間に打者走者の飯塚が二塁に向かうと「5-2-5」と折り返された白球を黒田が飯塚を刺さんと二塁に投じるが、これがライトに抜ける悪送球となって木村が生還、石丸藤吉も三塁ベースを蹴ってホームイン、バックアップのライト西村正夫からの本塁送球も悪送球となる間に打者走者に飯塚は三塁に進む。更に吉田猪佐喜の中犠飛で1点を追加、この回3点を先制する。

 阪急は1回裏、こちらも先頭の西村が四球で出塁、上田藤夫がライト線にヒット、フランク山田伝は三飛に倒れるが森田定雄が四球を選んで一死満塁、黒田健吾の左邪犠飛で1-3、レフト吉田のファウルグラウンドからのバックホームが悪送球となってタッチアップから三塁に進んでいた二走上田も生還して2-3とする。両チーム序盤からエラーの応酬で失点を重ねる。

 阪急は3回、先頭の上田が四球で出塁、山田の三塁内野安打で無死一二塁、ここでダブルスチールを仕掛けるがキャッチャー古川清蔵からの三塁送球に上田はタッチアウト、一死二塁から森田の遊ゴロで二走山田が三塁に走るが「6-5」と送球されてタッチアウト、走塁ミスが重なりチャンスは潰えたかに見えたがここから名古屋先発の河村章が黒田、山下好一に連続四球を与えて二死満塁、名古屋ベンチは河村から今季2度目の登板となる西沢道夫にスイッチ、このチャンスに池田久之が中前に逆転の2点タイムリーを放ち4-3、江口行雄も左前にタイムリーで続いて5-3と逆転に成功する。

 阪急は4回、一死後上田がライト線にヒット、山田も左前打を放って一死一二塁、森田の三ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、黒田が中前にタイムリーを放って6-3、二走山田もホームを狙うがセンター桝嘉一からのバックホームにタッチアウト、結果的にこの追加点が効いた。

 名古屋は5回、一死後芳賀直一が中前打で出塁、トップに返り木村が3打席連続となる四球を選んで一死一二塁、石丸藤吉の三ゴロで木村は二封、ここでダブルスチールを決めて4-6、キャッチャー池田からの二塁送球が悪送球となる間に石丸藤吉は三塁に進み、桝が四球を選んで二死一三塁、阪急ベンチはここで先発の橋本正吾から森弘太郎にスイッチ、飯塚の三塁内野安打で石丸藤吉が還って5-6、吉田は投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 6回、7回と併殺でチャンスの芽を摘んだ阪急は8回、先頭の江口が死球を受けて出塁、森の投ゴロをピッチャー西沢がエラーして無死一二塁、トップに返り中島喬の遊飛をショート木村が落球する間に二走江口が還って7-5、上田の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってゲッツー、山田の三ゴロをサード芳賀がエラーする間に森が還って8-5と突き放す。

 阪急は9回の守備から死球を受けてそのまま走者として残りホームに還ったセカンド江口を下げてショートの上田がセカンドに回り、ショートには中村栄が入る。

 名古屋は9回、先頭の野口正明の打球は代わったところに飛んで遊ゴロ、これを中村が失して無死一塁、代走に岩本章を起用、西沢はストレートの四球、芳賀の遊ゴロを又も中村がエラーして無死満塁、阪急ベンチはここで上田をショートに戻し中村栄をセカンドに回して一息入れる。トップに返り木村は浅い右飛に倒れて一死満塁、名古屋ベンチはここで石丸藤吉に代えてかつての阪急の主砲山下実を代打に起用、山下の打球は一ゴロ、三走岩本はホームに向かい、ファースト森田がバックホームするがセーフ、野選が記録されて6-8、なおも一死満塁のチャンスが続くが桝は浅い左飛、飯塚が三振に倒れてゲームセット。


 勝利打点は決勝の逆転タイムリーを放った池田久之に記録されたが、4回に追撃のタイムリーを放った黒田健吾の一打も並列の殊勲打であった。




 

0 件のコメント:

コメントを投稿