2014年12月8日月曜日

17年 黒鷲vs阪神 3回戦


5月9日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 2 0 0 0  0  2 黒鷲   5勝17敗1分 0.227 金子裕
2 0 0 0 0 0 0 0 1X 3 阪神 12勝10敗1分 0.545 藤村隆男 三輪八郎 若林忠志

勝利投手 若林忠志 5勝4敗
敗戦投手 金子裕     1勝2敗

勝利打点 御園生崇男 1

猛打賞 (神)金田正泰 1


御園生崇男、代打サヨナラ打

 この試合の黒鷲のスターティングメンバーには八番ファースト杉山東洋夫の名前が見られます。ところが、杉山はスコアカード交換後に試合前の練習で負傷し、1回表の守備から小松原博喜がファーストを守りました。「備考」欄に「杉山練習中負傷」と書かれているので間違いありません。偵察メンバーではありませんのでご注意ください。実際、阪神の先発は左の三輪八郎ではなく右の藤村隆男でしたが左の杉山が引っ込んで右の小松原が出てきました。


 黒鷲は初回、二死後富松信彦が二塁に内野安打、木下政文がレフト線にヒット、玉腰忠義が四球を選んで二死満塁とするが、吉水幸夫は三振に倒れて無得点。

 阪神は1回裏、一死後金田正泰がセンター右にヒット、松本貞一の三ゴロでランナーが入れ替わり、土井垣武の二ゴロでスリーアウトチェンジと見られたところセカンド木村孝平がエラー、二死一二塁から黒鷲バッテリーの落胆の隙を突いて重盗に成功、カイザー田中義雄の二塁への内野安打が2点タイムリーとなり2-0として試合の主導権を握る。

 2回から4回まで無安打だった黒鷲は5回、一死後小松原が二遊間に内野安打、山田潔が四球を選んで一死一二塁、トップに返り渡辺絢吾の二ゴロをセカンド松本が二塁に悪送球、二走小松原がホームに還って1-2、なお一死二三塁から木村孝平が右前に同点タイムリーを放って2-2と追い付く。阪神ベンチはここで先発の藤村隆男から三輪八郎にスイッチ、富松が四球を選んで一死満塁とチャンスが続くが、木下は浅い中飛、玉腰は三振に倒れて阪神の継投策が成功する。

 黒鷲は7回表、先頭の山田がセーフティバントを決めて出塁、トップに返り渡辺が送って一死二塁、木村の三ゴロをサード玉置が一塁に悪送球、山田はセカンドにストップして一死一二塁、阪神は三輪を下げて三番手の若林忠志監督が自らマウンドに赴き、富松は中飛、木下は右飛に倒れてこの回無得点、ここも阪神の継投策がズバリ的中する。

 阪神は7回裏、二死後上田正が右前打から二盗に成功、塚本博睦は四球を選んで二死一二塁、金田の中前打で二死満塁、しかし松本は左飛に倒れて阪神もチャンスを生かせず無得点。

 黒鷲は9回表、一死後渡辺が二遊間に内野安打、木村が中前打で続いて一死一二塁、富松の二ゴロで木村は二封、富松が二盗を決めて二死二三塁、しかし木下は三邪飛に倒れてこの回も無得点。

 阪神は9回裏、先頭の野口昇がストレートの四球で出塁、若林が送って一死二塁、上田は二飛に倒れて二死二塁、トップに返り塚本に代えて代打御園生崇男が登場、御園生は期待に応えて右翼線にサヨナラタイムリーを放ち阪神が打っ棄る。


 左腕・金子裕としては御園生を歩かせて続く左の金田正泰と勝負する手もあったが、その金田にこの日3安打と打たれていたため御園生と勝負せざるを得なかった。本日のお立ち台は当然サヨナラ打を放った御園生崇男であるが、御園生と勝負させた金田正泰も陰の殊勲者であった。


 阪神の継投策がズバリ決まった。阪神は松木謙治郎元監督が勇退して今季から若林忠志がプレイングマネージャーとして指揮をとっている。









*「備考欄」に「杉山練習中負傷」と書かれている。












*阪神は継投策がズバリ決まった。














 

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