2014年2月8日土曜日

16年 阪急vs南海 5回戦


7月15日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0 阪急 22勝18敗 0.550 笠松実 森弘太郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  1X  1 南海 19勝21敗 0.475 川崎徳次 神田武夫

勝利投手 神田武夫 11勝7敗
敗戦投手 笠松実      3勝7敗

二塁打 (急)山田 (南)村上

勝利打点 猪子利男 2

ファインプレー賞 (南)前田貞行 2


前田貞行、好守と好走塁

 阪急は3回、一死後笠松実が四球で出塁、トップに返り西村正夫の一ゴロで笠松は二封、フランク山田伝も四球を選んで二死一二塁、南海ベンチはここで先発の川崎徳次から神田武夫にスイッチ、上田藤夫はショートライナーに倒れてスリーアウトチェンジ。

 南海は3回まで無安打。4回、一死後村上一治が中前打、岡村俊昭も右前打を放って一二塁とするが木村勉の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は6回、一死後山田がセンター右にヒット、上田の左前打で一死一二塁、ここで重盗を試みるがキャチャー国久松一からの三塁送球に山田はタッチアウト。黒田健吾が四球を選ぶが新富卯三郎は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は7回、先頭の田中幸男は遊ゴロ、日比野武のショートへのライナーをショート前田貞行がファインプレー、直後に伊東甚吉が中前打を放つが笠松は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 南海は9回裏、二死後村上が左中間に二塁打、岡村は敬遠されて二死一二塁、しかし木村は一ゴロに倒れて延長戦に突入する。

 阪急は12回、一死後日比野が左前打、これをレフト木村が後逸して一死二塁、伊東の左翼線ヒットで一死一三塁、ここでスクイズを敢行するがウエストされて三走日比野が三本間に挟まれ「2-5-1-6」と渡ってタッチアウト、笠松は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。13回も一死後山田が右中間に二塁打を放つが上田、黒田が倒れてこの回も無得点。

 延長に入って三者凡退が続いていた南海は13回裏、先頭の前田が四球を選んで出塁、柳鶴震の送りバントが野選を誘って無死一二塁、阪急ベンチはここで奮投を続けてきた笠松から森弘太郎に投手交代、神田は遊飛に倒れて一死一二塁、トップに返り猪子利男の三ゴロでサード黒田は二塁に送球、一走柳は二封されるがセカンド伊東からの一塁転送の隙を突いて二走前田が三塁ベースを蹴って一気にサヨナラのホームを陥れる好走塁を見せて南海が競り勝つ。猪子には打点が記録されているので勝利打点となった。



 南海のショート前田貞行が6個の補殺を記録した。スコアカードには「L6」、すなわちショートライナーが4個と記録されている。7回のファインプレーに続いて8回、9回と3イニング連続遊直を記録した。翌日の読売新聞は「遊撃前田が素晴らしい活躍を示して7回日比野の難直球を逆手に好捕した美技を始めとして頻りに難球を捕える美技」と伝えている。13回にサヨナラのホームを陥れた好走塁は「猪子の三ゴロで併殺が決ると見えたに一塁走者柳の滑り込みに伊東が一塁投球を躊躇する間に既に三塁に達していた前田は脱兎の如く猛烈本塁に殺到して南海貴重の一点を挙げたのである。」とのこと。一走柳鶴震のアシストがあったのである。










 

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