2014年2月28日金曜日

16年 南海vs阪急 7回戦


8月1日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 1 0 0 2 南海 19勝24敗 0.442 神田武夫
0 2 0 0 0 0 0 3 X 5 阪急 26勝20敗 0.565 森弘太郎

勝利投手 森弘太郎 16勝5敗
敗戦投手 神田武夫 11勝9敗

二塁打 (南)岡村 (急)伊東、中島、山田

勝利打点 フランク山田伝 3

猛打賞 国久松一 4


山田伝、意地の決勝二塁打

 阪急は2回、二死後中島喬が中前打、日比野武も左前打で続いて二死一二塁、ここで前節週間MVPに輝いた絶好調の伊東甚吉が左翼線に痛烈な先制二塁打を放って二者を迎え入れ2-0とする。

 南海は3回、先頭の国久松一が中前打で出塁、トップに返り猪子利男が投前に送りバント、ピッチャー森弘太郎が一塁に悪送球して犠打エラーが記録され無死一二塁、安井鍵太郎が死球を受けて無死満塁、鬼頭数雄は三振に倒れて一死満塁、岩本義行の遊ゴロ併殺崩れの間に三走国久が還って1-2、岩本が二盗を決めて二死二三塁とするが村上一治は左飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は3回、6回と併殺でチャンスの芽を潰し無得点。

 南海は7回、一死後神田武夫が四球を選んで出塁、国久の右前打で神田は三塁に進み一死一三塁、猪子の中飛を名手フランク山田伝が落球する間に三走神田が還って2-2の同点に追い付く。

 南海は8回、先頭の岩本が中前打で出塁するが村上の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー、直後に岡村俊昭が左中間に二塁打、前田貞行が四球を選んで二死一二塁とするが神田が遊ゴロに倒れて逆転はならず。


 阪急は8回裏、先頭の伊東が右前打で出塁、森が送って一死二塁、トップに返り西村正夫の四球で一死一二塁、ここで7回にタイムリーエラーを犯した山田が右中間に意地の二塁打を放って伊東が還り3-2と勝ち越し、上田藤夫が四球を選んで一死満塁、黒田健吾の左犠飛で4-2、新富卯三郎に代わる代打森田定雄が左前にダメ押しタイムリーを放って5-2とする。

 森弘太郎は9回も一死後安井に左前打を許すが木村勉を投ゴロ併殺に打ち取り、7安打4四球1死球と苦しみながらも完投で16勝目をあげる。



 勝利打点は決勝二塁打のフランク山田伝に記録されるが、先制の2点タイムリー二塁打を放った伊東甚吉も殊勲者の一人である。




 国久松一が4回目の猛打賞。現在トップは中島治康の5回で国久は川上哲治の4回に並んだ。川上、中島の名前を知らない人はいないでしょうが、国久松一の名前を知っている人は少ない。国久と伊東は戦死することとなります。







 

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