2014年2月23日日曜日

飛んだ決まった!




 眠れない夜を過ごさせてもらったソチ・オリンピック最後のスキー競技・距離男子50キロフリーはロシアが金銀銅を独占しました。


 と言うことで、札幌オリンピック70メートル級純ジャンプで金銀銅を独占した「日の丸飛行隊」で締めさせていただきます。


 1年前のプレ・オリンピックで笠谷が圧勝したことからオリンピックでのメダルに期待が高まっていました。直前のヨーロッパジャンプ週間でも笠谷が連勝を続けて「これなら行ける!」と思ったものです。


 中でも期待が高かった70メートル級はメンバー選考時点から揉めていました。笠谷と金野は当確でしたが、筆者は三番手として開会式で旗手を務めた益子峰行、4人目が青地、板垣の争いではないかと考えていました。結局益子は落選して笠谷、金野、青地と藤沢隆が選ばれました。


 飛行順でも駆け引きがありました。トップバッターは「カミソリジャンパー」と呼ばれていた金野昭次が務めました。西鉄ライオンズ全盛期に「切り込み隊長」と言われた高倉のようなタイプです。ベテランの青地清二は関口ですね。藤沢は1本目で4位に付け1位~4位独占の可能性もありましたが2本目に失速しました。締めの笠谷は当然中西です。筆者は益子に大下のイメージを抱いていたのですが。藤沢は豊田でしょうか。穴は大きいが一発を期待されたのでしょう。


 金メダルを決めた2本目、北出清五郎アナウンサーの「さあ笠谷、金メダルへのジャンプ、・・・飛んだ決まった!」はあまりにも有名ですが、筆者は1本目の「旗が振られた。シグナルはゴーに変わった。」が印象に残っています。ジャンプ競技では踏切付近に陣取るコーチが風の様子を見てスタートのサインに旗を振ります。この時旗を振ったのは笠谷幸生の兄で名コーチとして名高い笠谷昌生だったように記憶していますが定かではありません。


 90メートル級はメンバーを入れ替えて、笠谷、金野、藤沢、板垣が出場しましたが笠谷の7位が最高ということで歴史に埋もれています。



 「職業野球!実況中継」に何でジャンプネタなんだ!と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、笠谷の助走の時のフォームは野球のキャッチャーの構えを参考としたものです。






 

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