2014年2月9日日曜日

16年 南海vs阪急 6回戦


7月16日 (水) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 1  1 南海 19勝22敗 0.463 川崎徳次
0 0 0 0 1 0 0 1 X  2 阪急 23勝18敗 0.561 森弘太郎

勝利投手 森弘太郎 15勝4敗
敗戦投手 川崎徳次   4勝8敗

二塁打 (南)国久
本塁打 (南)岩本 6号

勝利打点 西村正夫 1

猛打賞 (南)国久松一 3 (急)西村正夫 1


黒田のアリ地獄

 阪急は3回、先頭の西村正夫が三塁に内野安打、しかしトップに返りフランク山田伝は三振、上田藤夫の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。4回も先頭の黒田健吾がショートへの内野安打で出塁するが新富卯三郎の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は5回、一死後伊東甚吉が四球で出塁、森弘太郎の投ゴロは「1-6-3」と転送されるが二塁はセーフで二死二塁、と言うことはエンドランが掛かっていたのでしょう。続く西村がセンター左にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪急は8回、先頭の上田が右前打を放って出塁、黒田もセンター右にヒットを放ち無死一三塁、新富の遊ゴロで三走上田は動かず一走黒田が二進して一死二三塁、田中幸男の中犠飛で2-0とリードを広げる。

 南海は9回、一死後岩本義行がレフトポール際にライナーでホームランダービー独走となる第6号を叩き込んで1点を返す。更に岡村俊昭が中前打を放つが、続く前田貞行は三飛に倒れてサード黒田はこの日3つ目の刺殺、安井鍵太郎は三ゴロに倒れて黒田が9つの目の補殺を記録して試合終了。

 森弘太郎は7安打2四球2三振の完投で15勝目をあげる。


 阪急の三塁手・黒田健吾が9つの三ゴロを捌くなど3刺殺9補殺を記録して守備機会12と「黒田のアリ地獄」ぶりを発揮した。これは森弘太郎の投球が低めに集まっていることも表している。


 勝利打点を記録した西村正夫は猛打賞も獲得、南海では国久松一が今季3度目の猛打賞を獲得した。因みに現在の猛打賞ランキングは川上哲治と中島治康が4回でトップタイ、国久松一、玉腰忠義、鬼頭数雄が3回で三位タイとなっている。








                   *森弘太郎は7安打完投で15勝目をあげる。











       *国久松一が猛打賞を獲得した南海打線。













       *西村正夫が猛打賞を獲得した阪急打線。














       *黒田健吾は3刺殺9補殺で守備機会12を記録した。














*9回に岩本義行が放った第6号ホームラン。打球のマークは「O」が飛球、「△」がライナー、「・」がゴロを表します。岩本のホームランはレフトポール際にライナーで叩き込んだものでした。当時の本塁打はほとんどが「飛球」と記録されていますので「ライナー」の本塁打は極めて珍しい。岩本の打球が川上の弾丸ライナーに匹敵するものであったことが分かります。







 

0 件のコメント:

コメントを投稿