昨晩はショックで更新できませんでしたが、浅田真央が最後にやってくれました。
やられたらやり返す、取られたら取り返すのは勝負の鉄則です。金メダル以上の価値がある最後の舞台でした。
「3回目のオリンピックでコストナーが遂に見せました!」NHKのアナも絶叫。性格が穏やか過ぎて勝負には向かないとまで言われてきたカロリーナ・コストナーも最後にアスリートとしての本能に目覚めたか。トービル、ディーン組を彷彿させるボレロのリズムに乗って銅メダルを獲得しました。
2年のブランクから復帰してきたキム・ヨナも懐疑論を吹き飛ばす銀メダル。底力を見せつけてくれました。カタリナ・ビット以来の連覇はなりませんでしたが、筆者にはバンクーバーの時ほどの執念が感じられませんでした。
一夜にしてヒロインの座に就いたリプニツカヤに代わって同じロシアのソトニコワが逆襲の金メダルを獲得。地元採点もあったかもしれませんがフィギュアではよくあることです。素人目に見ても分かるジャンプの高さは圧巻でした。
ソトニコワの採点に文句を付けたくなる気持ちも分からないではないですがこれもフィギュアの一要素です。永く見ている方には理解できると思いますが。因みに筆者は札幌オリンピックのジャネット・リン以来見続けてきています。当時通っていた中学では銀メダルのカレン・マグヌッセン派と銅メダルのジャネト・リン派に分かれて大激論が交わされました。筆者もジャネット・リン派の急先鋒として論陣を張ったものです(笑)。尻もちをつきながら芸術点で6点満点が出たジャネット・リンの採点を擁護していたのです。ジャッジも人の子、程度の余裕を持って見ましょうね。Wikipediaでは「カレン・マグヌセン」となっていますので「マグヌッセン」は間違いだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「S」がダブルになっているスペルをご確認ください。我々は「カレン・マグヌッセン」と呼んでいました。
浅田真央は日本の生んだ最高のアスリートであると考えています。2006年のトリノ・オリンピックに出られていれば恐らく金メダルを取っていたと考えられる天才少女でしたが、身体が大きくなってからは苦難の連続でもありました。にもかかわらず、ビールマンスピンとトリプルアクセルをキープし続けてきたことを当ブログは最も評価しています。安藤美姫も4回転ができたのは10代まででした。
大失敗に終わったショートの後、インタビューに答える必要もないのに健気に答えていた姿は忘れることができません。それにも増して、仕事とは言え、マイクを向けなくてはならなかったアナウンサーの気持ちも察せざるを得ないというのが当ブログの見解です。
後世の歴史家は浅田のフリーを「奇跡の大逆襲」として伝えることとなるかもしれませんが、冷静に考えればあの程度の滑りなど、浅田真央には当たり前のことだったのです。
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