2013年6月9日日曜日

15年 阪急vs翼 11回戦


11月2日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 2 0 0 0 4 阪急 55勝32敗5分 0.632 橋本正吾 森弘太郎
0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 翼     45勝34敗10分 0.570 三富恒雄 石原繁三

勝利投手 森弘太郎 25勝11敗
敗戦投手 三富恒雄   4勝8敗

三塁打 (急)森田
本塁打 (翼)苅田 5号

勝利打点 山下好一 4


森田定雄猛打賞

 阪急は六番ファーストに森田定雄を起用、森田のスタメンは8月17日以来となります。

 一方、翼も2試合欠場していた苅田久徳が復帰、苅田はチーム名が翼に変ってから初めての公式戦となります。翼のオーダーは一番サード中村信一、二番セカンド苅田久徳、三番ファースト高橋輝彦となって大分様相は変ったとはいえ「百万ドル内野」が復活しました。


 阪急は初回、一死後上田藤夫が中前打で出塁、浅野勝三郎が四球を選んで一死一二塁、井野川利春は左飛に倒れるが、山下好一が中前に先制タイムリーを放ち、センター小林茂太からのバックホームが悪送球となる間に一走浅野もホームに還って2-0とする。

 翼は2回、山崎文一が左前打で出塁、一死後佐藤武夫の三ゴロの間に山崎は二進、三富恒雄が中前にタイムリーを放って1-2とする。

 翼は3回、一死後苅田、高橋が連続四球、阪急ベンチはここで本日がプロ入り初登板となった先発の橋本正吾(6月10日追記:橋本はタイガース時代の昭和12年7月7日に登板したのが初登板でした。「訂正のお知らせ」を参照してください。)を下げて森弘太郎をリリーフに送る。森は小林を三邪飛、山崎文一を遊ゴロに打ち取りスリーアウトチェンジ。

 阪急は6回、先頭の井野川が左翼線にヒット、山下好一は中飛に倒れるが、森田がセンター左奥に三塁打を放って3-1、伊東甚吉が左前にタイムリーを放って4-1と突き放す。

 リリーフの森に抑えられてきた翼は8回、先頭の苅田がレフトスタンドに第5号ホームランを叩き込んで2-4として一矢を報いるが高橋は三飛、小林に代わる代打西岡義晴、山崎は連続三振。9回も三者凡退に退けられて試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 リリーフの森弘太郎は6回3分の2を3安打無四球2三振1失点に抑えて25勝目をあげる。


 久々スタメン復帰の森田定雄は4打数3安打1得点1打点、三塁打1本の活躍であった。阪急はファーストに山下実と新富卯三郎がいるので森田の出番は多くはありませんが今季110打数34安打3割9厘を記録することとなる強打者です。森田は今季ここまで84打数26安打で3割9厘5毛を記録していますが、岐阜商業時代に春夏合計6回出場した甲子園での通算成績も84打数26安打です(注:この記録は筆者が各種資料から集めてきた手計算によるものですので間違っている可能性があります)。どんな状況においても安定した力を発揮できる打者であったことが窺えます(2012年9月9日付けブログ「最も無名の最強打者 」参照)。





     *8月17日以来のスタメンとなった森田定雄が猛打賞を記録した阪急打線。















 

2 件のコメント:

  1. 阪急軍の橋本正吾はこの試合がプロ入り初登板では無いですよ。
    橋本は1937(昭和12)年の1シーズンのみ大阪タイガースに在籍しています。
    貴ブログでも紹介されていますが、1937(昭和12)年7月7日名古屋軍7回戦での登板がタイガースにおける唯一の公式戦出場でした。
    ただ、タイガース退団後の消息はわかりません。
    当時の資料を見ても兵役選手の一覧に橋本の名はありませんし、阪急軍で球界に復帰するまで何処で何をやっていたかは全くの不明です。

    http://eiji1917.blog62.fc2.com/

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    1. 貴重な情報提供ありがとうございます。

      訂正させていただきます。

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