2013年6月7日金曜日

三冠への道 2013 ④



 大変なことが起りそうです。地殻変動を感じます。


 ナショナル・リーグのバットマンレースでとんでもないことが起りつつあります。ほんの数年前まではアルバート・プホルスとライアン・ハワードが図抜けていてミゲール・カブレラが三番手に甘んじていた訳ですが、ミギーとプホルスはアメリカン・リーグに移り、ハワードが衰え、エイドリアン・ゴンザレスもアメリカン・リーグに移り(昨期ドジャースに移ってナ・リーグに出戻りましたが)、ライアン・ブラウンが薬漬け疑惑で失脚し、マット・ケンプも怪我のため脱落した状況において、近年稀に見るバットマンレースが繰り広げられようとしています。


 主役はトロイ・トゥロウィツキーでしょう。①では三冠王候補の四番手にあげさせていただき、「ちょっと大穴過ぎるかもしれませんが期待の選手です。」とコメントさせていただきました。本日は5打数5安打3打点2本塁打で現在打率1位、打点2位、本塁打3位です。過酷なショートのポジションで今季も5試合(現時点では約1割に相当します)ほど欠場しているにもかかわらずこの成績です。怪我さえなければ三冠王候補の筆頭と言って良いでしょうが、欠場が多くなる可能性があります。あちらでは「トゥーロ」と呼ばれます。


 2010年首位打者のカルロス・ゴンザレスが甦りました。本日は5打数3安打6打点3本塁打で現在打率11位、打点6位、本塁打2位です。盗塁も12個で7位に付けており、トリプルスリーの可能性大です。2010年は終盤欠場して首位打者レースを逃げ切り、当ブログが“喝”を入れたのが効いたようです(笑)。あちらでは「カルゴ」と呼ばれます。


 5月の月間MVPに輝いたドモニク・ブラウンはフィリーズ王朝没落の中で唯一の希望の光となっています。本日は4打数1安打2打点1本塁打、第18号本塁打を放って現在打率は低く28位ですが、打点は4位、本塁打は堂々の1位です。全盛期のダリル・ストロベリーやケン・グリフィーJrに似た体形から凄まじい弾丸ライナーを放ちます。


 今季最大の惑星となるのがダイヤモンドバックスのポール・ゴールドシュミットでしょう。5月の月間MVPは当ブログの予想が外れてドモニク・ブラウンに譲りましたが、本日は5打数2安打4打点1本塁打、早くも今月2本目の満塁ホームランを放ち、今月5試合で12打点をあげています。現在打率5位、打点1位、本塁打4位です。ややブレのあるバッティングに見えますが、本当に魅力のある若手です。



 結局のところ、本日はこの4人で19打数11安打15打点7本塁打でした。この4人にジョーイ・ボットが加わってMVP争いが繰り広げられると予想しています。






 

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