2013年6月23日日曜日

三冠への道 2013 ⑨



 6月の月間MVP予想第一弾といきましょう。


 ナショナル・リーグ打撃部門はキューバからやって来たヤシエル・プイグがデビューいきなり月間MVPとなるかに話題が集中することでしょう。6月3日のパドレス戦でメジャーデビューして以来ここまで18試合に出場して69打数30安打12打点6本塁打1退場で打率4割3分5厘を記録しています。6月の月間記録では安打数30本とOPS1.212はトップ、長打率7割3分9厘もカルロス・ゴンザレスを1厘抑えてトップです。


 月間MVPに選出されるには本塁打が多い方が有利なようですのでここまで10本でトップに立つジェイ・ブルースがライバルとなります。数字のバランスが良かったトロイ・トゥロウィツキーは心配されたとおり欠場が続いて脱落しました。24打点で打点トップのポール・ゴールドシュミットは打率が2割4分台に低迷しており、23打点のカルロス・ゴンザレスも打率は2割8分台です。


 最大のライバルだったパドレスのエバース・カブレラはここ6試合欠場していますので脱落した模様です。昨年ナ・リーグ盗塁王に輝いたE.カブレラは今季も2年連続盗塁王が確実視されていましたが黄信号が灯ってきました。今月は15試合に出場して61打数28安打12盗塁、打率4割5分9厘でしたが復活はあるのでしょうか。話題性も加味されて、ヤシエル・プイグが受賞するのではないかと見ています。





 キューバ旋風はナショナル・リーグだけではありません。アメリカン・リーグ打撃部門の大穴中の大穴はレッドソックスのホセ・イグレシアスです。守備では「オジー・スミス二世」の呼び声が高いイグレシアスは「打撃が課題」と言われてきましたが、今月はここまで18試合に出場して59打数26安打、打率4割4分1厘で2位に付けるエンゼルスのケンドリックを抑えて堂々の1位です。極め付けはOPS1.118でアダム・リンド1.099を抑えてこちらも何と1位です。二塁打3本、三塁打2本、本塁打1本だけですがベースとなる打率が高いので打率3割9分2厘で二塁打4本、本塁打6本のアダム・リンドを抑えている訳です。まだ分母の数字が小さいので残り試合で大きく結果が変わってしまう可能性がありますが、キューバからやってきたホセ・イグレシアスにもご注目ください。「オジー・スミス二世」と呼ばれる守備は是非画像でご確認ください。とにかくスローイングが素晴らしい。但し最近はショートよりサードで使われている方が多い。打順は一度だけ二番があるだけで専ら七番、八番、九番の下位です。これだけ打っても使ってもらえない試合もあります。なお、今月のここまでの出場は18試合ですが、その内の一つにはデイビッド・オルティスの代走に起用されてそのまま指名打者に入って打席を記録していない試合が含まれています。


 純粋に打撃だけを考えたら74打数29安打19打点6本塁打、打率3割9分2厘のアダム・リンドが候補No1でしょう。ウェイトリフティングをやっていたパワー全開です。76打数30安打で3割9分5厘のケンドリックは7打点1本塁打1盗塁と中途半端な成績なのでこのままでは票は集まりにくいと考えます。



 昨年当ブログがミゲール・カブレラを抑えてMVP候補に推奨したマイク・トラウトが本来の調子を取り戻してきました。今月はここまで20試合に出場して81打数29安打、打率3割5分8厘。二塁打は8本ありますが本塁打が2本なので月間MVPまでは残り試合で余程打ちまくらないと無理ですが、ミゲール・カブレラが打率を3割3分台まで落としてくれば今年こそ逆転首位打者の可能性があると見ています。一方で、ミゲール・カブレラには4割を期待していますが、こちらは別の項で書かせていただく予定です。








*アメリカン・リーグ6月の月間MVP打撃部門の有力候補、元重量挙げ選手のアダム・リンドと、女子重量挙げ界期待の星・八木かなえの直筆サイン入りカード。









 

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