2013年6月11日火曜日

三冠への道 2013 ⑥



 ヤシエル・プイグによる革命運動は成功する可能性があります。当ブログでは世界に先駆けて「ジャッキー・ロビンソン二世」と名付けさせていただいておりますが、併せて祖国の英雄「チェ・ゲバラ二世」とも名付けさせていただきます。


 6月3日にデビューしてから7試合で28打数13安打10打点4本塁打、打率4割6分4厘をマークしています。4本のホームランとも体は泳いでいるように見えるのですが下半身に粘りがあるのでスタンドまで持っていってしまいます。


 ⑤では3日のライトから一塁に刺した送球についてお伝えいたしました。本日は8日のブレーブス戦で見せた三塁送球についてお伝えいたします。一塁にアトランタのトップバッターであるアンドレルトン・シモンズを置いて一二塁間を破るヒット、外野の芝生を転がる打球は速くはありません。シモンズは当然三塁に走ります。イチローとは比べ物にならないたどたどしい足取りで打球を捕球し、イチローとは比べ物にならないぎこちないフォームから三塁に送球します。


 MLB.comの画像で確認していただくと良く判りますが、途中からボールが浮かび上がっています。ショートがカットに入ろうとする程の低い弾道の送球が途中から浮かび上がり、ショートがジャンプして捕れない送球がサードのグラブにスポリと収まりジャストアウト。イチローのレーザービームは決して肩が強い訳ではなく、捕ってから送球するまでの準備運動に優れていることに起因するものですが、プイグの送球はお世辞にも巧いとは思われませんが地肩が違う訳です。



 2010年8月8日付けブログ「ベースボールの原風景」では「キューバの特徴を一言でいえば肩が違います。地肩の強さもあるでしょうがキャッチボールの質が日本とは違います。」と書かせていただきました。キューバからやってきた“革命児”ヤシエル・プイグの名前は覚えておいて損はないでしょう。




 

 

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