11月1日 (金) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 1 0 1 0 1 0 3 0 2 8 阪急 54勝32敗5分 0.628 森弘太郎 石田光彦 浅野勝三郎
1 3 1 0 0 0 1 0 0 0 6 金鯱 25勝56敗7分 0.309 内藤幸三 中山正嘉
勝利投手 浅野勝三郎 10勝6敗
敗戦投手 中山正嘉 13勝27敗
二塁打 (金)森田、黒澤、古谷
三塁打 (金)濃人
勝利打点 フランク山田伝 8
フランク山田伝、2試合連続決勝打
昭和15年ペナントレースも残すところ一月半、本日より11月の試合を実況中継させていただきます。
金鯱は初回、先頭の濃人渉が左中間に三塁打、室脇正信の右犠飛で1点を先制する。更に森田実が右翼線に二塁打、しかし黒澤俊夫は遊ゴロ、上野義秋は三ゴロに倒れて追加点はならず。
阪急は2回、二死後上田藤夫の遊ゴロをショート濃人が一塁に悪送球する間に上田は二塁に進み、日比野武の中前タイムリーで1-1の同点に追い付く。
金鯱は2回裏、阪急先発の森弘太郎が珍しくコントロールを乱して松元三彦、内藤幸三が連続四球、漆原進の一塁線バントが内野安打となって無死満塁、五味芳夫が中前にタイムリーを放って2-1、トップに返り濃人も左前にタイムリーを放って3-1、阪急ベンチはここでバッテリーを石田光彦と井野川利春に代えるが、室脇が二打席連続となる犠牲フライをセンターに打ち上げて4-1とする。
金鯱は3回、先頭の上野が中前打、松元も中前打を放って無死一二塁、内藤は二飛に倒れて一死一二塁、漆原の三ゴロは「5-4-3」と転送されるが一塁はセーフ、この隙を衝いて二走上野が三塁ベースを蹴ってホームに還る好走塁を見せて5-1と突き放す。
阪急は4回、先頭の山下好一がストレートの四球、黒田健吾が左翼線にヒット、上田の右飛で二走山下好一はタッチアップから三塁に進み、黒田二盗後、井野川が四球を選んで一死満塁、石田が押出し四球を選んで2-5とする。
阪急は6回、黒田、上田が連続四球、金鯱ベンチはここまで6四球の内藤をあきらめて中山正嘉をリリーフに送る。井野川の遊ゴロで上田が二封されて一死一三塁、伊東甚吉が左前にタイムリーを放って3-5と追い上げる。
金鯱は7回、先頭の黒澤が右中間に二塁打、一死後松元がセンター左にタイムリーを放って6-3と突き放す。松元のタイムリーはダメ押しに見えたが阪急が粘りを見せる。
阪急は8回、先頭の黒田が右翼線にヒット、上田が左前打で続いて無死一二塁、井野川は一邪飛に倒れるが伊東が左前打を放って一死満塁、石田に代わる代打浅野勝三郎が押出し四球を選んで4-6、トップに返り中島喬も押出し四球を選んで5-6、フランク山田伝の遊ゴロ併殺崩れの間に三走伊東が還って6-6の同点に追い付く。
阪急は8回から代打に出た浅野がそのままマウンドに上がり8回、9回を無失点に抑えて延長戦に突入。
阪急は10回表、一死後浅野の二ゴロをセカンド五味がエラー、トップに返り中島の中前打で一死一二塁、山田が左前に決勝タイムリーを放って7-6、一走中島は三塁に進み、森田定雄の左犠飛で8-6とする。
金鯱は10回裏、漆原に代わる代打古谷倉之助が右中間に二塁打、代走に山川喜作を起用、五味が四球を選んで無死一二塁、トップに返り濃人は中飛に倒れるが室脇が左前打を放って一死満塁、しかし森田実の投ゴロで三走山川は本封、黒澤が二ゴロに倒れて阪急が接戦を制す。
金鯱は8安打の阪急を大きく上回る15安打を放ったが13残塁を記録して敗れた。
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