2013年5月18日土曜日

つり銭なし



 2013年5月17日、ロッテとの交流戦でヤクルトの畠山が9回裏2対5と3点ビハインドの場面で逆転サヨナラ満塁ホームランを放ちました。いわゆる「つり銭なし」というやつです。プロ野球史上初の“つり銭なし”は昭和24年4月12日、ホークスvsジャイアンツ1回戦で川上哲治が南海二番手の中原宏から放ったもので、畠山は通算15本目となります。


 これが「つり銭なしの“代打”逆転サヨナラ満塁本塁打」となると樋笠一夫、北川博敏、藤井康雄の3本となりますが何と言っても北川の「代打逆転サヨナラ満塁“優勝決定”本塁打」が有名です。第一号の樋笠一夫の記録を発見した山内以九士が“つり銭なし”の考案者であると言われています。


 「サヨナラ満塁ホームラン」の第一号は2011年5月6日に当ブログでもお伝えした昭和13年10月19日、セネタースvs名古屋3回戦で2対2の同点で迎えた延長10回裏、無死満塁で倉本信護が浅岡三郎から放ったものです。



 ヤクルト球団史上初の「サヨナラ満塁ホームラン」はサンケイアトムズ時代の1968年にジャクソンが放ったものです。筆者が野球を見始めた頃のサンケイではジャクソンとロバーツの助っ人コンビが印象的でした。ジャクソンは日本で急死しています。ロバーツは1973年シーズン途中で来日したペピトーンに押し出されるように近鉄に移籍していきましたが、6年半の在籍期間は助っ人としてはヤクルト球団史上ラミレス(現横浜DeNAベイスターズ)に次ぐものです。因みにペピトーンは“不良害人”として野球史に名前を残していますが、ヤンキース時代はゴールドグラブ賞を3回獲得している名選手であり、ヤクルト入団時は“史上最強の助っ人”として大変な評判でした。日本での初ヒットを放った巨人戦はテレビで観戦していましたが、打球の速さには驚かされました。





*昨日つり銭なしの逆転サヨナラ満塁ホームランを放った東京ヤクルトの畠山。現役選手のサインカードは浅村と畠山しか持っていません。荒波がもう少し安くなれば狙ってみたい。





     *昭和24年4月12日、川上哲治が逆転サヨナラ満塁ホームランを放った場面。






     *昭和13年10月19日、倉本信護がサヨナラ満塁ホームランを放った場面。






*久保田スラッガーのバットに1972年のオールスター出場メンバーのサインが入れられています。ロゴの真横がデーブ・ロバーツの直筆サイン。サンケイ、アトムズ、ヤクルトを通じて背番号は「5番」でした。久保田スラッガーのグローブは“湯もみ型付け”でお馴染です。








 

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