１５年 巨人vsライオン １１回戦

10月11日 （金） 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
3 0 0 3 0 0 0 0 0  6 巨人      ６１勝２４敗 0.718 須田博
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 ライオン ２２勝６０敗４分 0.268 近藤久 井筒研一

勝利投手 須田博 ３１勝１１敗
敗戦投手 近藤久   ７勝１７敗

勝利打点　白石敏男　５


鬼頭数雄3打数3安打

　巨人とライオンが西下して西宮球場において須田博、近藤久の先発で午後1時プレイボール。

　巨人は初回、先頭の呉波が左前打で出塁、水原茂は右前打に倒れるが、川上哲治が左前打を放ち、中島治康が四球を選んで一死満塁、白石敏男の三塁内野安打で1点を先制、吉原正喜が左前に2点タイムリーを放って3-0とする。更にダブルスチールを決めて一死二三塁、しかし平山菊二、林清一が連続遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

　巨人は4回、先頭の平山が左前打、林の右前打で無死一三塁、須田の中犠飛で4-0、トップに返り呉は三振に倒れるが林が二盗を決めて二死二塁、水原が右前にタイムリーを放って5-0、水原が二盗に成功、川上が左前にタイムリーを放って6-0とする。

　ライオンは初回、一死後野村高義が四球で出塁、二死後鬼頭数雄も四球を選んで二死一二塁とするが戸川信夫は三振に倒れる。

　ライオンは2回、一死後前田諭治が右前打からパスボールで二進、二死後近藤が中前打を放って二死一三塁とするが村上重夫は三邪飛に倒れる。

　ライオンは3回、一死後灰山元章が四球で出塁、鬼頭（兄）が中前打を放って一死一二塁、しかし戸川の投ゴロは「1-6-3」と渡ってダブルプレー。

　ライオンは5回、先頭の村上が左前打で出塁、野村の遊ゴロで村上は二封、灰山は三振に倒れるが鬼頭（兄）が左前打を放って二死一二塁、しかし戸川は中飛に倒れる。

　ライオンは8回、先頭の鬼頭（兄）が左前打、戸川の遊ゴロで鬼頭は二封、加地健三郎は三振に倒れるが前田が四球を選んで二死一二塁、しかし伊勢川眞澄は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。


　須田博は5度スコアリングポジションにランナーを背負ったが6安打6四球6三振で今季14度目の完封、31勝目をあげる。


　鬼頭数雄は3打数3安打で今季通算打率3割1分6厘1毛1糸、川上哲治は4打数2安打で3割1分2厘3毛0糸。この試合がミクロの争いのターニングポイントとなるのである。






　　　　　　　＊須田博はライオン打線を6安打に抑えて今季14度目の完封、31勝目をあげる。

　　　　　＊川上哲治が4打数2安打を記録した巨人打線。

　　　　　＊鬼頭数雄が3打数3安打を記録したライオン打線。