2013年5月2日木曜日

三冠への道 2013 ②



 開幕から1カ月が経過しました。


 ナショナル・リーグ月間MVP・打撃部門はワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパーと予想します。4月は3割4分4厘、9本塁打18打点、当ブログが三冠王候補の一角にあげています。△でしたが◎に変更したい。スウィングに凄味を増しています。12本塁打のジャスティン・アプトンを抑えるでしょう。


 ナショナル・リーグ投手部門はニューヨーク・メッツのマット・ハービーでいかがでしょうか。ルーキーシーズンの昨年は59回3分の1を投げてしまっているので新人王の資格はありませんが、とにかくストレートとスライダーで三振が取れるところがいい。4月は4勝0敗、防御率1.56、WHIP0.82、40回3分の1を投げて47奪三振です。被打率も1割5分3厘でリーグトップと安定しています。昨年の実績からも春の椿事とは言えない活躍が期待できます。オーソドックスなピッチングなので乱れないのではないでしょうか。


 アメリカン・リーグ打撃部門はボルチモア・オリオールズのクリス・デービスでしょう。4月は3割4分8厘、9本塁打、28打点。三振が多いと言われますがジョーイ・ボットに似た柔らかいスウィングで乱れそうにはない。但しバッティングは水物です。少しタイミングが狂うと打てなくなるスウィングにも見えます。シーズンを通してこの成績を維持するのは難しいのではないでしょうか。



 最大の注目を集めるアメリカン・リーグ投手部門はダルビッシュ有と予想します。但し確率は5割6分程度ではないでしょうか。5勝でハーラートップではありますが、タンパベイ・レイズのマット・ムーア、ボストン・レッドソックスのクレイ・バックホルツと並んでいます。防御率の2.33は黒田2.25に次いで10位でムーアの1.13(一位)、バックホルツの1.19(二位)とは大きく見劣りします。WHIPはトップの岩隈0.69、マット・ムーア0.88に次いで0.93で三位。結局のところ、ダルビッシュの拠り所は奪三振58個で二位のシャーザー46個以下を大きく引き離しているところだけとなります。マット・ムーアのピッチングは日本では全くと言っていい程報道されませんのでダルビッシュに期待がかかるのは致し方のないところではありますが、ムーアは32イニングスを投げてヒットを13本しか打たれておらず、被打率1割2分1厘と驚異的な数字を叩き出しています。腕が遅れて出てくるので94マイル前後のスピードでもバッターには速く見えているはずです。しかも大きなカーブと85マイル前後のチェンジアップがあります。ダルビッシュも被打率は1割7分ですから58奪三振でなんとかカバーできるのではないかと予想しておりますが、マット・ムーアに持っていかれても不思議ではありません。






 

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