2013年5月23日木曜日

15年 阪急vs南海 11回戦


10月26日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   1   1 阪急 52勝31敗5分 0.627 石田光彦
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0   0 南海 23勝61敗6分 0.274 政野岩夫

勝利投手 石田光彦 15勝10敗
敗戦投手 政野岩夫   8勝20敗

二塁打 (急)浅野 

勝利打点 なし


ウエスト暴投

 阪急・石田光彦、南海・政野岩夫の投げ合いは延長15回、石田に軍配が上がった。

 阪急は初回、先頭の西村正夫が四球で出塁、二死後浅野勝三郎が左翼線に二塁打を放って二死二三塁、井野川利春は遊直に倒れてスリーアウトチェンジ。南海先発の政野は2回~5回を三者凡退に抑える。

 南海は3回まで4安打を放つが無得点。3回は二死満塁を逃した。4回は一死一塁から政野が三ゴロ併殺、7回も一死一塁から国久松一が三ゴロ併殺に倒れる。9回は一死後前田貞行が遊失に生きるが二盗に失敗。

 阪急は9回まで政野に3安打に抑えられる。10回~12回は無安打、13回二死後井野川が左前打を放つが黒田健吾は中飛に倒れて無得点。

 南海は12回に初めて三者凡退でここまで10残塁を記録する。

 阪急は15回表、一死後フランク山田伝の二ゴロをセカンド国久が一塁に悪送球、山田は二塁に進む。新富卯三郎の右前打で一死一三塁、浅野は四球を選んで一死満塁、次のプレーはスコアカードの記載では「2-5」で三走山田がタッチアウト、二走新富は三塁に、一走浅野は二塁に進んでいる。ということはスクイズを外されて三走山田が憤死したものでしょう。その次のプレーを翌日の読売新聞は「満塁策を採った際暴投で新富が生還」と伝えている。二死二三塁となって井野川を歩かせて黒田で勝負と思ったところでウエストボールがワイルドピッチとなった。

 南海は15回裏、一死後国久が四球で出塁、岩出清が左前打を放って一死一二塁、しかし木村勉のセカンドライナーに国久が飛び出してダブルプレー。

 石田光彦は15回を投げて8安打8四球7三振で今季3度目の完封、15勝目をあげる。

 政野岩夫も15回を完投して5安打9四球1死球5三振。翌日の読売新聞は「南海政野の低目を衝く球は手許で球速を増して阪急打者を振り遅らしめ・・・」と伝えている。


 1997年7月、各校関係者がスピードガンを持って見守る中で行われた横浜高校vs横浜商業戦、2対1で横浜高校リードで迎えた9回裏Y校(横浜商業)の攻撃、2対2の同点に追い付かれてなお一死一三塁のピンチを迎えた2年生の松坂大輔は左の九番打者に対してスクイズを警戒し、三塁ランナーをチラッと見てからウエストボールを投げたがこれが右に大きく外れてワイルドピッチ、Y校(横浜商業)が3対2で逆転サヨナラとなりました。あれから16年、若年寄・松坂の復活はあるのでしょうか?







               *石田光彦は15回を完封して15勝目をあげる。













      *延長15回を戦った阪急打線。












      *延長15回を戦った南海打線。













 

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