2013年5月27日月曜日

初対決



 藤浪と大谷の対決は見ものでしたね。


 当ブログが大谷の打者としての素質を推す理由はバッティングアイの良さにあります。バッティングアイを単純に“選球眼”と訳されると困ってしまいますが。当ブログが打者を評価するポイントの一つに“投球の見逃し方”があります。これは好打者の共通項です。


 大谷の左方向への打球の鋭さにも注目が集まってきました。日ハムが大谷を指名した理由もセンバツで見せた第一打席のホームランではなく第三打席でのサードライナーの打球の速さにあったことも知れ渡ってきました。


 逆方向への強い打球という点では落合と清原が双壁であると考えますが、落合も清原もバットに乗せて運ぶという感じでした。掛布は左方向へのホームランを量産するのに数年かかっています。山本浩二は右へのホームランで有名ですが、腰を痛めたため仕方なく左足を開いて右腰を残して右翼スタンドに運ぶ打ち方を編み出したものでこれも30歳を過ぎてからのこととなります。大谷のように最初から“持っている”天性は打者としてこそ生かすべきではないでしょうか。



 当ブログが珍しく藤浪と大谷を追いかける理由は、2012年3月18日付けブログ「二人のダルビッシュ」で「今年のセンバツは近年では最も面白くなりそうです。」と書いてしまったがため、アフターフォローする責務を感じているからです。当ブログは近年のプロ野球は見ていませんが、高校野球は人並みには見ています。したがって、プロ野球選手についてコメントするケースは高校時代から注目している選手に限らせていただいております。


 当ブログが高校時代から注目してきた選手がプロでも活躍するとは限りません。失敗事例は腐るほどあります。95年ロッテドラフト1位指名の澤井良輔は当ブログが近年では最も燃え上がった選手でした。銚子商業ということで熱くなりすぎたことを反省しておりますが、高校時代は「西の福留、東の澤井」と言われたのも事実です。プロではとても成功したとは言える成績ではありませんでしたが、甲子園で見せた内角球の捌き方に惚れ込んだものです。2004年日ハムドラフト8位の鵜久森淳志も自信があったのですが、未だにとても成功したとは言える成績は残していません。ピッチャーでは2000年巨人ドラフト4位の根市寛貴も当ブログ一押しの選手でした。光星学院(現・八戸学院光星高等学校)時代は背番号3の控え投手で全く注目されていませんでしたので巨人が4位指名しただけでも良しとしなければなりませんが、プロでは一軍での登板はありませんでした。3回戦の九州学院戦はアンダーハンドのエース斎藤が完投勝ちしていますが、優勝候補の樟南との対決となった準々決勝では根市が完投勝ちしています。


 こう書くと“見る目がないだけ”と言われそうなので、成功事例を一つだけご紹介させていただきます。2010年4月30日付けブログ「イーグルスvs大東京 2回戦」において「因みに浅村は現若手では私の一押しの選手」と書かせていただいております。浅村栄斗は2010年は30試合しか出場していません。2013年5月27日現在パ・リーグ打点ランキングではトップの中田、ブライアン・ラヘアに3打点差で5位に付けています。打順を考えれば上出来を通り過ぎていると言えるでしょう。因みにこれまで当ブログで推した選手は浅村栄斗しかいませんので、下手な鉄砲を数撃って当った訳ではありません(笑)。



 ともあれ、大谷は打者で行くべきであるという考え方はセンバツ開幕前の2012年3月18日以来変わりはありません。ミートポイントまで最短距離で行くバットの出し方、ミートの瞬間に力を集中させることのできる間合いの良さ、バッティングアイの良さ、どれをとっても一流のスラッガーとなる素質の持主であると考えています。








 

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