2012年11月11日日曜日

15年 金鯱vsジャイアンツ 6回戦



6月21日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 2 0 0 0 1 0   3  金鯱             12勝27敗3分 0.308 長尾貞利
5 0 0 0 0 0 5 0 X 10  ジャイアンツ 28勝14敗 0.667 スタルヒン 泉田喜義

勝利投手 スタルヒン 16勝6敗
敗戦投手 長尾貞利     0勝1敗

二塁打 (ジ)中島

勝利打点 吉原正喜 2


スタルヒン、野口二郎に並ぶ16勝

 金鯱はこれまでリリーフで好投を続けてきた長尾貞利がプロ入り初先発。ジャイアンツはスタルヒンが先発する。

 ジャイアンツは初回、白石敏男が四球で出塁、平山菊二の二ゴロの間に白石は二進、川上哲治も四球を選んで一死一二塁、中島治康の打席でキャッチャーの打撃妨害があって一死満塁、キャッチャー柴田多摩男にはエラーも記録されている。吉原正喜がストレートの押出し四球を選んで1点を先制、楠安夫は三球三振に倒れるが、呉波が右前にタイムリーを放って2-0、千葉茂がツースリーから押出し四球を選んで3-0、スタルヒンが中前に2点タイムリーを放って5-0とする。初先発の長尾貞利は固くなったようでストライクが入らなかった。

 金鯱は4回、先頭の佐々木常助の当りはピッチャーを強襲するがショート白石がバックアップして一塁アウト、記録は「1.6-3」。濃人渉は捕邪飛に倒れるが、森田実が左翼線にヒット、竹林実も右前にヒットを放って二死一二塁、室脇正信の二塁への軟ゴロをセカンド千葉が一塁に悪送球する間に二走森田が還って1-5、記録は室脇の内野安打と千葉のエラーで二死二三塁、漆原進の三塁内野安打がタイムリーとなって2-5とする。

 長尾は2回以降毎回走者を許すが粘り強い投球で何とか持ちこたえる。2回、二死から中島に左翼線二塁打を許すが吉原を一邪飛に打ち取る。3回は先頭の楠に右前打を打たれるが後続を抑えて無失点で切り抜ける。4回は一死後平山に四球、川上に左前打を許し、中島も四球で一死満塁とするが吉原を遊ゴロ併殺に打ち取る。5回は楠と千葉に四球を与え重盗も決められるが呉、スタルヒン、白石を何れも右飛に打ち取り無失点。6回も先頭の平山に中前打を許すが川上を遊ゴロ併殺に打ち取って切り抜けたが7回に捕まった。

 ジャイアンツは7回、先頭の吉原が三塁に内野安打、楠の遊ゴロの間に吉原は二進、呉のピッチャー強襲ヒットで一死一三塁、千葉に代わる代打永澤富士雄の遊ゴロをショート濃人が一塁に悪送球する間に吉原が還って6-2、永澤には打点が記録されている。スタルヒンが中前にタイムリーを放って7-2、トップに返り白石の右前タイムリーで8-2、平山の右前タイムリーで9-2、なお一死一二塁から川上の二ゴロの間に白石が二塁から一気のホームに還り10-2とする。ここはエンドランが掛かっていたようだ。これは単なる推測ではなく、翌日の読売新聞に「7回巨人軍の総攻撃に・・・ヒット・エンド・ランを的中させた走塁で存分に荒らし廻られ」と書かれており、この走塁以外にテイクツーベースは無くエンドランと考えられる場面はここだけです。

 8点をリードしたジャイアンツはスタルヒンを下げて左腕の泉田喜義をマウンドに送るという余裕の継投を見せる。

 イーグルスは8回、先頭の佐々木が左前打で出塁、濃人が四球を選んで無死一二塁、森田の二ゴロは千葉の代打に出てそのままセカンドに入っている永澤からショート白石に送られ濃人は二封されて一死一三塁、竹林の三ゴロ併殺崩れの間に三走佐々木が還って3-10とするがここまで。

 スタルヒンは7回を6安打1四球7三振のピッチングで野口二郎と並ぶ16勝目をあげる。メジャー挑戦1年目のダルビッシュは1年かけて16勝でしたが野口二郎もスタルヒンも6月で16勝目をあげた。

 プロ入り初先発の長尾貞利は8回を完投して161球で13安打8四球5三振10失点、自責点8であった。






 

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